TVで江戸風鈴を守る職人の話を見ました。
その職人は、弟子たちに教えるものが2つあると言う。
ひとつは、風鈴を作る技術を教えること。
もうひとつは何だと思いますか?
もうひとつは風鈴を売る方法。
要するに営業ノウハウです。
その職人は言いました。
「後継者を作りたかったら、その技術だけを教えてもいけない。
それで食っていけるということを弟子たちに知らせなければならない。
弟子たちが「師匠、いい生活してるな」と思われないと、
誰も後を継ごうと思わないからな。」と。
この師匠、凄いな。
古くから伝わる文化を守る、というと、
その技術なりを伝承していくことだけ考えてしまいがちですが、
この職人は弟子たちの心理を
非常に深く洞察し、本質を突いている、と思いました。
と同時に、私の置かれた立場に当てはめてみると、
こういうことも言えるわけです。
私も紆余曲折しながら、
福祉・介護の道を貫いて来たわけです、
内容はどうあれ。
気づくと、私より若い職員がかなりの数いる。
その職員たちが初心を曲げることなく、
一生の仕事としてやっていくためには、
先人の姿がすごく左右されると思うのです。
幸いにも、私の先輩たちは尊敬に値する人たちが多かったように思います。
だから今までやってこれたのかな。
それを後輩たちに受け継がなくてはならない。
そういう使命を今の私は担っているのだろうと思います。
しかし残念なことに、
介護を一生の仕事にしたいと考えている人は
非常に少ないだろうと思います。
離職率がとても高いからです。
給与や職場環境など、クリアすべき課題はとても多いのは知っています。
ただ、若い職員たちに対して、今の私にできることは、まずは
「いきいきと、この仕事をしている姿を見せること」
なのだろうと思います。