ナトリウム(塩分)は人の体に必要な電解質のひとつです。
人の体の水分(体液)は、その昔、生命の誕生した古代の海の成分と同じです。
その中には塩分も含まれています。
古代の海には、生命という不思議なものを作り出した絶妙なバランスが備わっているのです。(詳しいことはこちら
。)
さて、核心に入りますが、
なぜ、塩分がメタボを引き起こすのか。
それは、このような理由からです。
ナトリウムは、細胞の中にタンパク質を取り込む働きをしています。
つまりタンパク質の吸収がよくなるということです。
タンパク質は、人間の体を作る材料なので、とても必要なものです。
しかし、タンパク質を必要以上に多く摂ると脂肪になってしまいます。
大事なところなので、もう一度言います。
ナトリウムが体の中に多くあるということは、
タンパク質を取り込みやすくなっている、ということ。
そして、それは脂肪に移行する可能性が高いこと。
どう思われますか?
Bossが聞いた講師の話によると、
そもそも人間に必要な1日の塩分は6~7㌘だそうです。
でも実際には11~12㌘は取っています。
塩辛好きの人の中には15㌘以上取っておられる人もいます。
こうなると必要量の3倍になります。
しかし、人間は塩分が好きで、アフリカから発生した人間の祖先は、
塩を求めて世界に広がった、という説があるそうです。
それだけ、人間は塩が好きなんです。
うちの娘もご飯に塩をかけると、いつもよりたくさん食べます。
病院の減塩食は
「まずくて、とても食べられない」
という話もよく聞きます。
塩分は食欲をそそりますが、
その分、栄養素も人間の体の中にも取り込まれるのですね。
しかし塩分は水分を引きつけますから、高血圧で血管を痛め、
動脈硬化の原因にもなります。
塩分は必要で魅力的なのですが、気をつけて摂ることが大切です。