腎臓食をどう作ればよいか、いろいろ聞いてきました。

参考になれば…。


ここでお話しするのは、

①塩分

②タンパク質

③エネルギー(タンパク質以外の炭水化物、脂質)

④カリウム

の取り方です。



①食塩は、

減塩醤油を使う。最近はスーパーでも売っています。

「減塩醤油」は、通常の50%以上、塩分カットされているものが名乗れるそうです(厚労省の指導による)。同じ量を使っても、塩分は半分なんです。

「薄塩」「あま塩」は20~30%カットされたもの。(農水省の指導による)


だしを効かせる。香辛料を上手に使う。酢を使ってさっぱりと。

などの工夫で、塩分が少なくてもおいしく食べられるようです。


自然の食品の中には約1グラム程度の塩分が入っているので、

純粋な塩分は、制限量-1グラム(7グラム制限の人では、6グラムが目標)

と考えましょう。



②タンパク質は、

尿素窒素などの老廃物(毒物)を作るために制限が必要です。

たくさん食べると、老廃物の処理も増え、腎臓の負担が大きくなるのです。


通常我々が食べているタンパク質は1日に60グラム程度。

食品交換表、というものを参考にして栄養士さんは食事を作っていますが、

非常に分かりにくい…。

ですから、このように考えましょう。

「原則、1食に一品目」。

魚介、肉、卵、大豆などは、1食に一品目。

基本的に、魚介、肉類は、全部の重さの20~30%がタンパク質だそうです。

(100グラムの肉は、20~30グラムがタンパク質)


ただし、かまぼこ、はんぺん、ハム、ソーセージ類には

食塩が多く含まれているので注意。



③エネルギーは、

タンパク質は制限しますが、エネルギー全体の量は

下げられません。

エネルギーを下げるとタンパク質制限の意味がなくなるそうです。

また、栄養状態・体力低下を招きますから、注意が必要です。

タンパク質を下げる分、炭水化物と脂質で補う必要があります。

一日に必要な量は、体重1キログラムあたり、30~35キロカロリー

(40キログラムの人で、1200~1400キロカロリー)です。



④カリウムは、

ゆでると良い、と言われますが、

もともと、水分に溶け出すので、

水にさらしておけば、同じ効果が期待できるそうです。

時間にして5分程度。

茹でるというのは、水分が循環するので、

効率がよいのでしょうね。


それと、大切なのは、水にさらした後、洗うこと

表面についているカリウムを洗い流すと効果が高いようです。

果物は基本的には缶詰がよいそうです。でも、シロップは飲まない。

バナナはカリウムが高い。


これらの制限は、必ずDr.の指示を受けましょう。

適切な量を守らないことは、体を損ない、間違いなく生活の障害につながります。

しかし、むやみな制限もかえってよくありません。


必ず、専門職の意見を求めましょう。