しばらくこのテーマを書いていないので、どこまで書いたか、忘れてしまった…^^
(前回の話はこちら 。)
腎臓の機能について書いていましたが、
いよいよ腎臓の病気のことを書いてみたいと思います。
高齢者でよく聞く腎臓の病気は、「腎不全」です。
しかし、正確には「腎不全」というのは、「病名」ではなく「病態名」だそうです。
どういうことか、というと、
「腎不全」というのは、腎臓が何かの原因で機能していない、
機能低下を起こしている状態です。
何かの原因、というのは、
例えば「腎炎」「糖尿病性腎症」などという「病名」なのです。
私は、体系的に医学を学んでいないので、この辺の整理がこれからもうまくいかないと思います。間違いを指摘して頂いたらとてもうれしいです。
さて、話は戻りますが、「腎不全」とはどういう状態を指すのでしょうか。
腎臓がおしっこを出す仕組みは、大きく分けると2つに分かれると思います。
ひとつは、糸球体という糸くずのような細い血管の集まったところが血球やたんぱく質と血漿を分ける「ろ過」する働き。
もうひとつは、尿細管というところでアミノ酸、電解質、水分などを「再吸収」する働き。
この働きができなくなることを「腎不全」というようです。
働きができなくなる、ということはどういうことか、というと、糸球体でたんぱく質を漏らしてしまったり、尿細管で電解質や水分を吸収できなかったりするわけです。
おそらく尿検査では、このような成分が必要以上に出てしまっているかどうか、ということが分かるのでしょうね。
このように、腎不全とは水や塩分などの電解質の調節、老廃物の排出など、腎臓の働きが十分にできなくなった状態をいいます。数日以内に起こるものを急性腎不全、数ヶ月、数年かかって起こってくるものを慢性腎不全といいます。