前回までは体内の水分のことを書きました。
体内から出る水分の代表はおしっこでした。
ここからは、おしっこを出すための臓器、腎臓・膀胱のことを書いてみたいと思います。
細胞は酸素と栄養素を取り入れることで代謝を行い、老廃物を作ります。
体中の老廃物は肺や腎臓などの臓器を経て、体外に排出されます。
ちなみに、老廃物の中でも二酸化炭素など気体になるものは肺から排出します。
それ以外のものは腎臓へ運ばれます。
ゴミ処理場である肺や腎臓に老廃物を運ぶゴミ収集車の役目を担うのは血液です。
血液の中でも、血漿という液体がその役目をもっています。血漿の中に老廃物が溶け込み、血液が流れることによって腎臓に到着します。
腎臓の中にはゴミを振り分けるフィルターがあり、血漿とその他(血球・タンパク質など)に分けられます。
フィルターとは、糸球体(しきゅうたい)と呼ばれる非常に細い血管のあつまりです。糸球体と言うぐらいですから、糸くずのような血管がたくさん集まってできたものだそうです。
糸球体を通過した水分は、1日に約180リットルと言われています。これをそのまま捨ててしまうと、大量のおしっこになってしまいますから、次に尿細管というところでアミノ酸、電解質、水分を再吸収します。アミノ酸、電解質は体液の重要な成分でしたね。再吸収する量は180リットルの約99%。残った約1.5~1.8リットルが膀胱に送られて尿となって外へ排出します。
つぎに膀胱です。
膀胱は尿を貯めるところです。約300ミリリットル貯めると尿意を感じ始め、脳がおしっこの指令を出します。
一回分のおしっこは200~300㎜㍑で、一日5~7回おしっこをします。ただし、尿意を感じる量、膀胱の容量など、個人差が大きいので、ふだんから気をつけていないと、その人の量や回数は分からないと言われています。
高齢者に多い腎臓の病気は何でしょうか。
私が担当する限りは腎不全の患者さんはよくおられます。では、腎不全とはどのような病気なのか、ということを次の機会に書いてみたいと思います。

