(前回の話はこちら。)


モチベーションを考えさせられた事例とは、長男の事例です。





私の愚息、「鼻水王子」こと、ダイゴくん(仮名)が所属するスポ少(野球部)が地区大会で優勝して、全国大会に出場することが決まりました。

(「鼻水王子」に由来については、こちら 。)

先日は、優勝した後の初めての練習を見に行ったのですが、

その様子に、ただただビックリしました。



何にビックリしたかって?



練習への集中度です。



守備につく選手の動きも機敏だし、切れ目なく声が出ている。

打つ順番を待っている子も。ボール拾いの子ども達さえも。



全員が、本当に全員がそうなんです。

「これが同じチームか…」とあ然としました。



それまでも結構頑張っていましたが、集中力の質が違うような。



みんな一体になって、練習に集中している姿を見て不覚にも涙が…。(T▽T;)

「……勉強もこれぐらい頑張ってくれれば…」と。(;^_^A

……冗談はさておき。





とにかく、全国大会の試合に勝つゾ、という目標が彼らをそうさせているのだ。


全国大会の試合にむけて、「声を出せ!」などと、監督やコーチが言うまでもなく、「試合に勝ちたい」という自発的な気持ちが彼らに声を出させる。


「やる気=モチベーション」とは、このように起こるものなのだ、と。



自分の中に目標を持つことがどれだけ大切か。

このことを学びました。







ふりかえって、

要支援者のケアプラン「1日の目標、1年の目標」としているのは、まさにこのことだと思います。ただ、このことが機能していません。


それは何故でしょう。


ひとつは「自分でそう思っていない」ということなのだと思います。

人から与えられた目標は、モチベーションが上がりにくい。

例えば、営業のノルマなど、上から指示されたものは自分のモチベーションになりにくい。


ノルマがモチベーションに代わるのは、「自分がそう思ったとき」なのだと思います。


あるいは「目標が漠然としている」ために、目標になりにくい、ということもあるかもしれません。


それくらい目標は大事なものです。

頑張ればできるかもしれない。怠けるとできないかもしれない。





その人が自分の中でイメージできる具体的なもので、頑張れば達成可能なもの。

これがモチベーションをアップする方法だと思いました。




では、介護の仕事をしている人にとって、目標はどのように設定しましょうか。


例えば、「この利用者は、こうしたら自立できるかもしれない」ということがあるかもしれません。日に日に元気になっていくお年寄りを見ると、やる気が出てきませんか。


あるいは尊敬できる先輩がいて、「あの先輩のようになりたい。」と思う気持ちがモチベーションを上げることになるかもしれません。


人それぞれ目標となり得るものは違うと思います。





これからは私も、目標というものをもう少し真剣に、深く考えてみたいと思いました。