結婚式に特化したスピーチレッスン・マリアージュスピーチⓇ -36ページ目
ウェディング司会者の私が、
結婚式の中でも勝手に
思い入れのあるシーンが
【花嫁の手紙】です。
これまでも色々な視点から【花嫁の手紙】
についてはこのブログでも綴ってきました。

新婦さんが手紙を読む時。
新郎さんのサポートも超重要なんです!
というのも、花嫁の手紙のシーンでは、
新郎さんも新婦さんと同じ立ち位置に
立つことから、意外とエスコートぶりが
注目されるんです。
新婦さんがスムーズに手紙を読む際に、
とっても重要なアイテムであるマイク。
一番自然な立ち居振る舞いとしては、
新郎さんが右手でマイクを持ち、
左手はそっと新婦さんの腰にまわす、
というスタイルが定番です。

ゲスト目線から見ても、
「頼りになる・支えてくれている」
という雰囲気も垣間見えるし、
新婦さんにとっても、新郎さんが自分の腰に
手をあててくれていることで緊張がほぐれて
安心感にも繋がるんです。
そこですごく大事になってくるのが、
《新郎さんの持つマイクの位置》
なんです!!!
ズバリ!
【新婦さんの顎のラインに
マイクを添える】
この位置をできるだけ固定してあげて
ほしいんですっっっ!
これがなかなか簡単そうで難しくてね。
「新郎の持っているマイクの位置が近くなったり、
遠くなったりして集中できなかった」
という新婦さんが結構多いんですよ~。
中には、新郎さん自身が
新婦さんの読む手紙に感動。
マイクアシストをしながら
号泣してしまい、
気付いたらマイクが新婦さんの
おでこ付近にあった、
な~んてこともありました(笑)
※音響さんが頑張ってくれましたが、
「さすがにおでこからは
音は上手く拾えなかった~」
と悔しがってました。
手紙を読んでいると
自然と感極まって
涙を流す新婦さんも多くいます。
そんな時は、
新婦さんの顎のラインで固定していた
マイクの位置を
一度遠ざけてあげてほしいんです!
これ、なんでなのかというと・・・
泣いてしまった新婦さんの顎のラインで
マイクを持っていると・・・
思いのほか鼻をすする音がマイクを通して
会場内に響きまくっちゃうんです。
そうならないためにも、
新婦さんが泣いてしまったら
一度マイクを遠ざけてあげて、
読めそうになったタイミングでマイクの位置を
顎のラインに戻してあげてほしいんです。
結構細かいことながら
新郎さんのこういう気遣い一つで、
新婦さんの手紙の読みやすさが
断然変わってきますよ。
ちなみに・・・
「マイクは必ず新郎さんが持たなきゃいけない」
わけではないのでご安心を!
もし、新郎さんも緊張しやすくって、
ゲストの前でスマートな身のこなしが
難しいかもしれないと思う場合には、
スタンドマイク
を使うという方法もありですよ~。

スタンドマイクであれば、
マイクの位置が固定されて安定しているので、
新郎さんのマイクアシストの心配をせずに
手紙を読むことができます。
手紙を読む新婦さん自身が、
新郎さんにマイクを持ってもらう
OR
スタンドマイクを使う
どちらが手紙を読みやすいのか
事前に新郎さんと相談しておくのも
おススメですよ~。
そしてその相談した結果は、
当日アテンドしてくれる会場スタッフに
伝えておくと、希望に沿った形で
マイクの準備をしてくれます。
ちょっとしたことかもしれないんですが、
常々司会者として気になっていることを
熱量たっぷりに綴ってみました。
結婚式でも特に大切なシーンだけに、
手紙を読む新婦さんにとっても、
エスコートをする新郎さんにとっても、
悔いなくいい状態で手紙を
読んでほしいと思っちゃうんですよ
ワタクシ・・・。
これまで関わらせてもらった新郎・新婦さんを
見ていて常々感じることが多々あるものの、
なかなかすべてお伝えできていなくって
歯がゆくなることも多いんですよね~。
【花嫁の手紙】については、
まだまだお伝えしたいことがあるので、
またの機会にお届けしますね。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


「人前で話す」ことを生業にしている私。
仕事以外で関わる方からも、
よく聞かれることがあるんです。
「話し方を上手くするには
どうしたらよいですか?」
この時に私が答えるのが、
『自分の好きな話し方をする人を
見つけてみてください!』
これを必ずお伝えしているんです。
もちろん、
自分自身の話し方を磨くことも
すっごく大切です。
でもそれを上回るくらい、
何気ない日常で耳にする様々な人の
「話し方」に意識を向けると
いいと思うんです。

私、普段から
ラジオや音声配信などの
「音声」
を聴くことが習慣になっています。
それをしていると、
「あ~この人の話し方いいなぁ」とか、
「この相づち自然体だな」とか、
「話すスピードが心地よいな」
などなど。
客観的に聴くことで、自分の話し方に
それを生かしていけるように意識してます。
私たちって、
好感を持つものと不快感を持つものには
しっかりと反応をしますよね。
まさに「愛情の反対は無関心」
みたいなもの。

ど~でもいいことはたとえ見聞きしても
印象にも残らないし、
そこには何の感情も抱かないものです。
そんな中で、
「この話し方好き」
と思える方を見つけてもらって、
できれば
「真似」
をしてもらいたいんです。
スピーチに限らず、
ちょっとした自己紹介、
仕事でのプレゼン、
意外と私たちの日常では
人前で話すシーンが多くありますよね。

日常で急遽話さなくてはならない場合、
じっくり準備はできませんよね。
そんな時に功を奏するのが、
普段の何気ない日常の過ごし方なんです。
・自分の好きな話し方をする人を見つける
・真似をして自分の話し方に取り入れてみる
こんなことを日々の生活でコツコツ
やってみてください。
そう!なんでもない時間から、
話し方って準備できるんですよ~。
単純に私は、
人前で話す機会が多いだけじゃなく、
地味ながらも日常に溢れるあらゆる
「声」に意識を向けるという
準備があるからこそ、
話し方がどんどん磨かれていっているんだと
勝手に自画自賛しております(笑)
とっさに人前で話さなきゃいけない場面は、
誰の元にもやってきます。
準備ができていないことは、
とっさの場面では出せないものです。
・自分の好きな話し方をする人を見つける
・真似をして自分の話し方に取り入れてみる
話し方が上手くなりたい!
そんな方には超絶おススメしちゃいます。
簡単ながらも効果絶大な
いまだに私も続けている習慣の一つを
ご紹介してみました。
話し方が上手くなりたい!
そんな方に少しでも拾える点があれば
嬉しいです。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


結婚式では、普段使わない言い回しが
結構あります。
結婚式当日。
「披露宴が終わる」という言い回しは、
忌み言葉になるので、絶対にNGなのです。
「終わる」に代わる言い換えは、
「おひらき」にすることで、
おめでたい場にふさわしくなります。
以前司会の打合せの際、
進行表に記載されていた
「おひらき」の漢字が、
「お披楽喜」
になっていることについて
不思議に思った新郎さんから、
「この字って何か意味があるんですか?」
との質問を受けました。
これは・・・「当て字」なのです。
※「お披楽喜」の他にも、
「お飛楽喜」「お披良喜」
などの表記もあります。
「お披楽喜」の漢字一つ一つの意味は、
披:閉じてあるものを開く
楽:楽しい、快く安らかなさま
喜:よろばしい、めでたい
となっていて、おめでたい言葉を
連ねたものなんです。
まさに、
おめでたい言葉の集合体!

こんな感じの説明をしたところ、
新郎さんは「勉強になりました!」
と妙に納得されていました。
私もウェディング司会を始めたころに
教えてもらった際、日本語の美しさに
感心した覚えがあります。
結婚式ならではの表現や言い回し。
普段中々触れないことも多いだけに、
私はこういうご質問には
喜んで答えています!
日本語は、
場面ごとに言い方が変わったり、
漢字が変わったり、
言葉そのものが変わったりします。
特に結婚式では、美しい言葉が
たくさん溢れています。
こういうさり気ない言い換えの言葉は、
日本語の美しさや聞く人への配慮があって、
「この国に生まれてよかった・・・」
と感じる瞬間です。

ちなみに、結婚式に関わるスタッフ間でも、
「おひらき」は日常的に使われていて、
「披露宴、無事おひらきになりました~」
なんて言い方をしているんですよ。
普段も、なんとなく「終わる」という
言い方をすると、
「言っちゃいけない言葉!?」
と一人で心がザワザワ
するこのとある私です(笑)
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


披露宴でなんだかんだと
定番の演出のひとつが、
【友人スピーチ】です。
私は依頼された方のお役に立てればと、
スピーチレッスンをしているのですが、
依頼する側の新郎・新婦さんにとって
人選は意外と悩みどころだったりもします。
そんなお悩みがある新郎・新婦さんに
私が声を大にしておススメしているのが
【テーブルインタビュー】です。
スピーチほど負担なく、
かつ意外と新郎・新婦さんの
人柄が垣間見えるのも
テーブルインタビューの
魅力だったりします。
今日は実際私が司会を担当した、
テーブルインタビューの実例を
ご紹介しますね。

新郎さんの高校時代の友人への
インタビュー。
インタビュー時の質問に
『今だから言えるエピソードを教えてください』
というものがありました。
ちなみに、この新郎・新婦さん。
大学時代フルートサークルで
出会われています。
この質問に対してこんな話を
してくれました。

質問内容に対して、
高校時代のエピソードかと思いきや、
深く色んなことを知っている友人だからこそ
知っている新郎さんの子供の頃の
エピソードをチョイスするセンス。
インタビューをしている私も、
聞いていて「秀逸だわぁ・・・」
と、思わず感嘆の声を上げちゃいました。
事前にインタビューの質問内容は、
新郎さんから友人に伝えてありました。
選りすぐった
『今だから言えるエピソード』は、
はからずも会場が大盛り上がりして
盛大な拍手が起こったんです。
もちろん、こういうエピソードを
スピーチに盛り込んで話してもらう
こともできますよね。
でも、あえてインタビューという形で
聞かせてもらうと、
より聞き手にも際立って伝わるようです。

それがゲストの大きな拍手に
繋がったのかなぁって思うんです。
聞かれたことに対して答える。
このシンプルなやり取りだからこそ、
新郎・新婦さん自身も忘れている
思い出のエピソードを披露してもらえて
より一層人柄が伝わったりするんですよね。
かえってスピーチよりも、
インタビューの方が盛り上がるかも・・・
なんて思っちゃいました。
ただ、インタビューばかりになると、
私のスピーチレッスンもあがったりなので
それはそれで困っちゃうんですけどね(笑)
ということで、
友人スピーチの人選に迷ったら、
【テーブルインタビュー】
取り入れてみるのもおススメですよ~。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


私は披露宴司会を依頼してくださった
新郎・新婦さんと、結婚式当日1週間前に
必ず進行の確認のために話をする時間を
取っています。

披露宴の流れをあらためて
再確認してほしいことと、
もう一つ大事なことがあるんです。
それが今日のタイトル。
【状況を想定した心の準備】
をしてほしいから。
ゲストとして招かれる側で見る
披露宴と、
自分が主催者側で見る披露宴は
色々違うものです。
今日はそのうちの一つを
ご紹介していきますね。
【主賓】と呼ばれる存在
(上司、恩師、お世話になった方)
が披露宴前半に祝辞(スピーチ)を
してくれる場合。

その方が前に出てきたタイミングで、
会場スタッフが新郎・新婦さんを
起立させます。
主賓の方は、
冒頭の自己紹介・祝辞の後に
新郎・新婦さんの着席を促してくれて
そこで座ることができます。
そう!ここに関しては、
主賓の方が着席を促してくれない限り
会場スタッフは新郎・新婦さんを
着席させることがありません。
(というかできません)
この事実をお伝えする前に私は、
祝辞を述べてくれる主賓の方が
「披露宴で話すことに慣れているかどうか」
をやんわり聞いておきます。
「結構部下の披露宴に出ているので、
かなり慣れていると思います」
「だいぶ高齢の恩師で、
最近は教え子の披露宴へ行く機会も
少なくなって久しぶりの列席みたいです」
「最近役職付けになった上司なので、
部下の披露宴は今回が初めてみたいです」
などなど、それぞれの属性で色々異なります。

実はこれらの中に、
主賓の方が祝辞の冒頭で
「新郎・新婦さんに
着席を促してくれるかどうか」
の判断基準の一端を垣間見ることが
できるんです。
「結構部下の披露宴に出ているので、
かなり慣れていると思います」
→慣れているからこそ、
ソツなく座らせてくれる
「だいぶ高齢の恩師で、
最近は教え子の披露宴へ行く機会も
少なくなって久しぶりの列席みたいです」
→久しぶり=自分の話すことに集中するあまり
着席を促すことを自然と忘れちゃう
「最近役職付けになったので、
部下の披露宴は今回が初めてみたいです」
→初めてのスピーチ=色々リサーチしているので
座らせてくれる
OR
緊張しすぎて、リサーチしていても
座らせることをすっかり忘れてしまう
披露宴当日は、空気感も含め
どんな状況になるのかは
正直”生もの”でもあります。
あらかじめどういう状況になるのかを
ちょっとでも想像しておくと、
当日慌てずに済むものです。
披露宴当日。
ただ会場スタッフに促されるままに
進行が進むのではなく、
どういう状況が想定されるのかを
知ってもらえるような事前準備を
私自身も心がけて新郎・新婦さんと
話をするようにしています。
マニアックすぎる話、失礼しました(笑)
これから披露宴という新郎・新婦さん。
ぜひご自身でも考え得る
「ちょっとしたこと」
が意外と状況を想定した
心の準備に繋がる可能性ありますよ~。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。



