先日司会を担当した披露宴で
スピーチをされた、
新郎さんの勤務先の社長さんのスピーチ。
約3分ほどのスピーチでしたが、
話の内容もさることながら
話と話の『間(ま)』が
絶妙だったんです!
年配の男性ということもあり、
話すペースはとてもゆったりとしていて
そこには気品が漂っていました。
特に印象的だったのは、こちら↓
「新婦に私から一つだけお願いがあります」
~間(体感では15秒くらい)
「とにかく笑顔でいてください。
その笑顔を新郎がしっかり守れるよう、
会社も私も社員も支えていきます」
これはスピーチの結びの言葉です。
文字だとなかなか伝わりにくいのですが、
「お願いがあります」と言葉を発してから
次の言葉を紡ぎだす準備を悠然としている
その姿に目を奪われました。
まさに聞き手に「次に何を言うんだろう?」
と期待を持たせてくれて、考えさせてくれる
間のようにも感じたんです。
あまりに素敵なスピーチだったので、
披露宴の歓談中に思わずこう話しかけて
しまいました。
「お話されたこともさることながら、
間の取り方が本当に素晴らしくて
心に残るスピーチでした!!!」
私のこの言葉に対して、
『間は培った人生でしか埋められないです。
私が歳をとった証拠ですね。
若い頃はこんな風に落ち着いて
人前で話すことなんてできませんでしたよ』
妙に説得力がありました。
「間は人生でしか埋められない」
言われてみればその通りかもしれませんね。
「これぞ大人のスピーチ!」
と思わせてくれる「間」を堪能しました。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。