披露宴の始まり。
主催者である新郎・新婦さんから
ゲストへ感謝を伝えるウェルカムスピーチ。
緊張しながらも、精一杯おもてなしの
気持ちを持って言葉を発することで
会場内もグッと和やかな雰囲気になります。
先日司会を担当した新郎さん。
ウェルカムスピーチの冒頭に、
思いっきり惹きつけられたんです。
今日はその様子をご紹介しますね。
この新郎さん。
マイクを手に取ってすぐに話始める・・・
と思いきや、しばし会場を見渡して
すぐに言葉を発しようとしなかったんです。
その様子を見ていたゲストも、
「どうした、大丈夫か?」
みたいな声なき声を発しているように
見えてきたその時。
「この席から、この光景を見ることを
ずっと待ち望んでいました」
冒頭の言葉がこれだったんです。
この冒頭の新郎さんの一言に
グッと心をつかまれていました。
そう、申し分のない
「つかみ力」!
心から感じた思い。
それを一番緊張感の高まる
披露宴冒頭のスピーチで、
話し始めるまでの間をしっかりとって、
しかも高砂からの景色を味わってから
発した一言の重み。
多くを語らずとも、十分に想いが
伝わったんです。
自称「結婚式スピーチフェチ」の私も、
思わず司会台で感嘆の声が漏れちゃいました。
特に結婚式の場でのスピーチは、
「常套句」というものがあります。
ウェルカムスピーチであれば、
「本日はご多用のところ・・・」
みたいなものが常套句にあたります。
もちろん、これはこれで失礼な
言い回しではありません。
でも、どこかで
「聞いたことあるあいさつだなぁ・・・」
と感じることも事実です。
この新郎さんのように、
よく聞くウェルカムスピーチではない
始まり方だった時・・・。
前のめりに話を聞いてくれる
ゲストの様子が、
私には見て取れました。
この新郎さんのスピーチは、
冒頭のつかみの一言だけで
ゲストの期待感がさらに
増すようなそんな一言でしたよ!
スピーチって本当に奥が深い。
そのことを痛感させてもらえた
素敵なウェルカムスピーチでした。
本当に伝え方ひとつ、
言葉のチョイスひとつで
印象って変わりますよね。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。