チャペルの入口から祭壇に向かって
真っすぐ延びる通路である、
バージンロード。
バージンロードは、
新婦さんの人生(現在・過去・未来)を
表しているといわれているんです。
先日挙式の進行をお手伝いした
新婦さんの歩むバージンロードの光景が、
とても印象的だったんです。
この新婦さんのお父様は、
車いすを使われています。
そのため、お父様はエスコートの際、
新婦さんと腕を組んで・・・
というわけにはいきません。
そこで、お母様が車いすを押しながら、
お父様と新婦さんは手をつないで
バージンロードを歩くことになりました。
リハーサルの時に、
車いすを押すお母様のスピード、
さらにはウェディングドレスの
新婦さんと歩調を合わせて進むための練習、
これらを限られた時間の中でおこないました。
チャペルでお手伝いをするアテンダーさんから、
バージンロードが新婦さんの人生
(現在・過去・未来)を表している、
という話をお父様にされると、
その瞬間にお父様のまなざしがより
引き締まった瞬間を私は見逃しませんでした。
お父様がその話を聞いて、
特に何か言葉にするわけではなかったけれど、
明らかに新婦さんの手の握り方が変わった
瞬間でもあったんです。
そして、挙式本番。
お父様が新婦さんの手を「ギュッ」っと
握られて、バージンロードをまっすぐに
見据えてその時間をかみしめるように、
三人でバージンロードを歩く姿。
その光景を目の当たりにして、
列席していたゲストも
そして新婦さんを待つ新郎さんも
思わず涙・涙の光景でした。
そして、新婦さんのエスコートを
お父様とお母様から新郎さんへ
託される瞬間。
新郎・新婦さんの手の上に
ふたりを結び固めるように
お父様・お母様が手を重ねた際、
お父様が一言
「幸せになりなさい」
と、優しい一言をかけられていたんです。
バージンロードの意味をかみしめながら、
これまで大切に守り育ててくれた
お父様・お母様と三人で歩いた
新婦さんのバージンロード。
同じ空間でその光景を共有できて、
本当に幸せな瞬間でしたよ~。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。