先日司会の打合せをした際、
新婦さんが話してくれたことに
私も思い当たることがあって、
ドキッとしたんです。
ということで今日は、
【言葉の感じ方】
と題して綴っていきますね。
この新郎・新婦さんは、
昨年秋に結婚式をするための
会場選びを始めました。
コロナの終息が見通せない中では
あったものの、
1年後であれば状況は少しは
良くなっていると見越して、
今年の秋に日程を決めて
会場予約をされました。
とはいえ、日々コロナの状況も
変化を遂げていく中で、
ずっと頭の片隅には
『結婚式をしてもいいのかな?』
という想いは常にあったそう。
そんな中で、
新婦さんが友人からかけられた
何気ない言葉。
『コロナで結婚式なんて・・・
大変だね』
もちろんこの新婦さんの友人は、
コロナ禍で結婚式をする新婦さんを
責めるなんて気持ちがあるわけでは
なかったと推察できます。
むしろ先が見通せないこのご時世に
結婚式をすると決めて、
その準備をする新婦さんを労うために
かけた一言でした。
でも新婦さんは、
「今のこの時期に結婚式をするのは
いけないことなのかな」
と、必要以上に何気ない友人の一言に
心が過剰に反応してしまったと、
その時に感じた気持ちを打ち明けて
くれました。
この一連のやり取りの中での
新婦さんの感じた心の機微を聞いて、
私もハッとしたんです。
同じような言葉を、
これから結婚式を控えている
新郎・新婦さんに、
何気ない会話の中でかけている・・・と。
とはいえ、
人の感じ方・考え方は千差万別。
ましてやその人の置かれている
状況によって、その捉え方もまた
千差万別です。
自分の発した言葉で、
受け手がどう感じるかばかりを
考えていると、
会話そのものが自然にできなくなる
という側面もあるかもしれません。
今回のこの新婦さんが遭遇した状況は、
結構誰にでもありますよね。
労ったり、気遣ったりするがゆえに
サラッと出てくる何気ない一言。
それが相手の心をスッと
軽くすることもあれば、
その逆でかえって一番気にしている
ことの核心を突いてしまうこともある。
だからこそ、相手の気持ちを考える
『想像力』がすごく大切なのかも
しれませんね。
私自身も、関わる新郎・新婦さんの
個々の状況や心情を考えずに、
この時期に結婚式をすることに対して
安易に「大変ですね」と、
言葉をかけてしまっていたかも・・・と、
めちゃくちゃ我に返ったんです。
言葉を仕事にしている身だからこそ、
自分の発する特に何気ない言葉は
何においても大切にしなきゃと、
気付きにつながる話を
この新婦さんから聞けて
私はラッキーです!
【言葉の感じ方】
思いやりと想像力をもって
言葉を発していきたいと、
あらためて身の引き締まる
そんな機会ができましたよ~。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。