先日司会の打合せをしたお二人。
私の大好物であるお二人の
なれそめを伺った際、
プロポーズに対してちょっと不満げな
新婦さんのお気持ちを聞きました。
ある程度付き合う時間を重ねた
男女は、結婚に対してちょっとした
ズレが生じることがあります。
女性は「できるだけ早く結婚したい」
男性は「自分の中で準備が整ってから」
こんな思いの違いがあるようです。
先日打合せをしたお二人も、
まさにこのズレを経験されていました。
付き合い始めて2年目。
新婦さんの誕生日のタイミングで
旅行に出かけたお二人。
新婦さんの頭の中では、
「そろそろプロポーズかも?」
と、はやる気持ちがありました。
ところがその旅行で新郎さんからの
プロポーズはありませんでした。
旅先で色んな思いが爆発した
新婦さん。
泣きながら、新郎さんに結婚を
したいことなど本音をぶつけたそう。
新郎さんは二人の将来を考えて
いなかったわけではなく、
仕事がもう少し落ち着いたらとか、
結婚に向けての気持ちの準備を
整えていたとか、彼なりにプロポーズが
できない理由があったのです。
その思いを聞いた新郎さんは
「あと半年待ってほしい」
そう正直に新婦さんに伝え、
約束通り半年後プロポーズを
したそうです。
結婚に向けて舵を切ったお二人
でしたが、共にプロポーズに対しては
新郎さんは「急かされた」
新婦さんは「言わせてしまった」
そんな思いがあるようでした。
打合せ中、新婦さんがお化粧室に
立った際、新郎さんに思わず
「サプライズとか考えてますか?」
と聞いてみました。
「何かしてあげたいんだけど、
披露宴で皆さんの前での
サプライズはちょっと・・・」
と少し考え込む様子。
そこで私が提案したこと。
それは・・・
結婚式当日ドレスを着て
ヘアメイクが整った新婦さんに
サプライズで花束を手渡す。
その際に、あらためてこれから
一緒に幸せになろうという思いや、
結婚式の準備を頑張ってくれた
ことへの労いの気持ちを伝えて
みては?というものでした。
「彼女に花束を渡したこともないし、
結婚式の準備を頑張ってくれたことに
感謝の気持ちを伝えるタイミングなんて
なかったです。
そういうサプライズならできそうです!」
そんな前向きな言葉を聞けて、
ささやかなサプライズが決定!
近くにいる大切な人だからこそ、
思っている感謝の思いを
素直に伝えられない時が
あります。
思わず提案したサプライズ。
素敵な思い出になることを
祈ります。