少し書いてみたいと思います。
なぜコーチングの話なのに、
時間が関係あるのか不思議に思うかもしれませんね。
実は時間が幻想であるという事実が、
私たちの可能性の大きさを示すことに
つながってくるからなのです。
そのことについては、
また別の機会にお話しするとして、
今日は「時間は幻想」ということに絞ってお話します。
アインシュタインの相対性理論によると、
時間と空間は一体のもので時空とされています。
速く動く物体の時間の流れは、
それと比較して動きが遅いモノより遅くなるとされています。
↓の図のように、地球にいる人と、
亜高速で飛んでいる宇宙船に乗っている宇宙飛行士では、
まったく時間の流れが異なるわけです。

これは実際に観測して確認された事実なんです。
携帯のGPSでも実際に活用されている理論です。
つまり、時間というのは
誰にとっても同じ流れではない、
ということなんです。
でも、通常はそのことを感じることはありませんよね。
それは、私たちの動きがとても遅いからです。
たとえば、私たちから何千光年も
遠く離れた星に住んでいる
異星人を想像してみてください。
この異星人が静止している時と
動いている時では、
私たちと共有する時空はまったく異なります。
仮にゆっくりとした動きであっても、
距離が離れていると、
時間のズレはとても大きなものになります。
なんとなく距離が離れているだけで、
同じ時間を共有しているような錯覚に陥りますが、
実際はそうではないんです。
そこに動きが生じると、
私たちと異星人では同じ時間は共有できなくなります。
つまり、わたしたちにとっての時間、
そして異星人にとっての時間、
それぞれ流れが異なっていますが、
共に同時に存在しているのです。
異なる時間の流れが
同時に存在しているということですよ!
これだけ聞くと、
「ふぅん、そんなものか。」
と感じてしまうかもしれませんが、
実はこのことは重大な意味があります。
私たちにとっての過去が、
異星人の時間の流れでは現在かもしれないし、
私たちのとっての未来が、
異星人の時間の流れでは現在かもしれないのです。
つまり、過去も現在も未来も
同時に存在しているということになります!
文字だけだとなかなかわかりづらいかもしれません。
この時間のズレを劇的に描いたものに、
エヴァンゲリオンで有名な庵野監督が初期に製作した
「トップをねらえ!」
というアニメ作品があります。
この作品では、相対性理論に基づいた
時間のズレをとても興味深く描いています。
もし興味のある方はぜひご覧ください。
ロボットものなので、
男性向きの作品と言えますが...。(^^;
で、何が言いたいかというと、
過去から現在、そして未来へと
ひとつの時間が整然と流れている、
というのは、幻想に過ぎない!
ということなんです。
私たちにとって確実なのは、
今こうして流れる「現在」だけです。
このことが、実は何よりも重要なのです!
これに量子力学が示す事実を照らし合わせていくと、
さらに驚愕の事実がわかります。
この世界は、
わたしたちが常識的に感じているモノとは
全く異なるのです。
これが最初に書いた、
私たちの可能性の大きさにつながっています。
私たちは、自分が考えるよりも
ずっと大きな可能性を持っていることがわかります。
前回のスコトーマ(心理的盲点)という話ともつながってきます。
この件はまたいずれ。
