どうやったら、若い人に

 

やり切るしかこの業界で生きていく価値はない!

若いうちに頑張らないと将来使い捨てられるよ!

 

というのを伝えられるのか悩んでいます。

 

広告業なんて、働く時間以外に価値はないのです。

 

その理由を考えてみれたらなぁと思います。

 

そこで、

 

今日は、「飲食業界」と比較しながら、

 

「広告事業」、「広告事業の働き方」をまとめてみました。

コロナで時間があるので特別バージョンでお届けします!

 

「広告業」って、中身は「飲食業」に似ていると思うのです。

 

広告業界が提供する価値は3つあります。

 

それは「枠」、「アイデア」、「経験」です。

 

これはお店に例えると、「食材」、「レシピ」、「腕(経験)」かなぁと。

 

 

昔は不動産ビジネス的な様相が強かった広告業界ですが、

 

現状、ネット以外の4マス枠はどの広告代理店で買っても、価格差以外の差はありません。

昔は高級食材は電通さんしか買えませんよ。

 

みたいなことがあったのですが、最近はそんなこともなくなり、

 

レアな食材でも割と普通に世に流通するようになってきました。

インターネットの普及もあり、割とあんな食材使いたいと思えば、

 

自分で枠を作りだすこともできます。

 

じゃ、勝負は何になるかというと、結局は、

どう「食材」を「料理」するか。

 

「枠」をどういうクリエイティブと方針で運用するかという

 

「アイデア」と「経験」勝負になってきます。

 

ここで注意しないといけないのは、サービスを提供するという点でいくと、

 

飲食業よりも広告業の方が、料理する個人の実力に依存するということです。

飲食の場合は、食材とレシピを固めてしまえば、同様のものは作りやすいです。

ただそれでも店長が作る料理と、バイトの作る料理に差は出ますよね?

 

広告の場合は、同じ食材が準備されたとしても、レシピが一緒ということはほぼありません。

来店されたお客さんから、同じ食材でも、

 

毎回食べたいと言われるものや、求められているものが変わるので、

 

それに合わせて、レシピも料理の方法も考え提案しないといけません。

 

そうなると、同じ店に入っても料理する人の質によって、大きくサービスが異なってきます。

 

例えば、飲食店でチェーン店の吉野家に入って、吉野家の牛丼の質が大きくぶれることはないと思いますが、

広告代理店で、電通という会社に同じ依頼をしても、ついた担当の能力によって全く結果の異なったものが出てきます。

わかりやすく電通にしていますが、これは広告代理店なら、どの会社に依頼しても一緒です。

 

私がやっている「株式会社はこ」も、オープン当初から基本コンサルは4社限定で、私が見れる範囲でしか受けていません。

上の状況が分かっているので、社内がちゃんと育つまで

 

質がぶれるくらいなら無理に拡大させたくない。

 

飲食でいうと味にこだわりを持ち過ぎて、一見さんお断りでやっている頑固おやじの店みたいな経営にしてしまっています。

 

それは、はっきりいって結果が全然違うからです。

 

だから、今の時代、本来、広告代理店で働く方が、料理人になるよりも修行が求められると思っています。

 

料理人は基本的な料理スキルを手にしてしまえば、

 

既存のレシピを元に考えることができます。自分で全てのレシピを考える必要はありません。

 

しかも作った料理は味見ができるため、自分だけで修行ができます。

広告代理店の担当者は、基本的な知識を手にした後は、

 

レシピを毎度自分で考えだす必要があります。

 

さらに、広告は正直な話やってみないと分かりません。味見ができないのです。

 

とりあえず作ったら出すしかない。それでそこから改善するしかありません。

ここの想像の精度を上げるためにはかなりの経験が必要になります。

 

このレベルを上げるためには、ただただ案件に向かい合い、出来る限りの経験をするしかないのです。

 

広告代理店がブラックだと叩かれる所以はここにあります。

 

レシピというマニュアルが存在しにくいため、作業効率が上げにくい。

 

さらにスタッフの質がばらけるので、サービスの品質の確保が難しいのです。

ただ、お客様は、プロから受けるサービスに期待し、来店し、メニューを注文しています。

 

会社は、お店としてその期待に添えるサービスを提供できているかどうかを確認し、

 

そのクォリティの管理をしっかり行い、会社の期待に応じた仕事ができるように、

 

担当者を成長させなければいけません。

 

逆を考えても、自分が店に行って、素人にまずい料理出されたら怒りますよね?

 

であれば、少なくとも

 

自分が出している料理がまずいか美味いかわかる程度には、多少労働時間が長かろうが修行する必要があるのです。

 

そうじゃないと価値がないのですから。普通のサラリーマンとはちょっと違います。

 

広告業界で働くというのは、そういうことだと思います。

ただ、メリットとしては、広告業界はあくまでも個人のクォリティに依存します。

 

一時期頑張り、個人としての成長を遂げることができれば、自分の価値が上がりますので、絶対に無駄にはなりません。

 

将来的な価値向上にもつながりやすい業界です。

 

会社という枠組みをうまく使いながら、会社の味の良いところだけを継承し、自分のあるべき姿を探してハードワークすれば、明るい未来が待っています。

 

お客様が常に喜んでいただける商品を提供できるように、世間一般の常識に縛られず、良い意味で日々研鑽してほしいものです。

 

それでは、また明日。僕も頑張ります。

 

良い休日を!