a÷bcの2通りの解釈のメリット・デメリット(追加)
a÷bcの意味をどう決めるか。
甲論 a÷bc=a÷(bc)
乙論 a÷bc=a÷b×c
(甲論のメリット,乙論のデメリット)の追加
中3で平方根を習うとき,どの教科書にも,「√a×√bは,記号×をはぶいて√a√bとも書く。同様にa×√bは,a√bとも書く。」ということが出てくる。(引用したのは,東京書籍46頁)
そして,4√15÷2√5 というような問題が出てくる。(教育出版56頁)
もちろん,この問題は,4√15÷(2√5) と計算し,4√15÷2×√5 とは計算しない。
紛らわしさと煩わしさということでいえば,a÷bcという文字式で,bcがすでに積の場合は,a÷(bc)と,煩わしくてもかっこを付けた方が紛らわしくないのだろうが,4√15÷2√5の場合には,4√15÷(2√5)とかっこを付けるのは煩わしいだけだろうし,そもそも,4√15÷2√5=4√15÷2×√5 と解釈すべきとは思わないだろう。(しかし,そう思う人の存在は否定できないから,煩わしくてもこの場合もかっこを付けた方が良いのだろうか?)