WHITESNAKE / The Purple Album Special Gold Editi | おネギさんの温故知新 「俺の山河は美しいかと」

WHITESNAKE / The Purple Album Special Gold Editi

デヴィッド・カヴァーデイル率いるホワイトスネイクが2015年にイタリアのレーベルFrontiers Records(日本ではワードレコーズ)から発売されたThe Purple Albumのスペシャル・ゴールド・エディションが登場となった。


元々はディープ・パープルのオルガン奏者、ジョン・ロードの逝去をきっかけにデヴィッドが何かしらの形でディープ・パープルのリユニオンプロジェクトを実現したいと考えたもの。ディープ・パープル、レインボーのギタリストのリッチー・ブラックモア御大にリッチーの奥様であるキャンディスさんを通じて投げかけたものの頓挫してしまい、代わりにホワイトスネイクでディープ・パープルの楽曲をリメイクして2015年4月に販売に至ったという経緯だ。


デヴィッドのいた三枚の第三期、第四期ディープ・パープルのアルバム
「BURN」
「STORMBRINGER」
「COME TASTE THE BAND」
をホワイトスネイクの新解釈で演奏する。


ギタリストのレブ・ビーチ、ジョエル・ホークストラ、ベージストのマイケル・デヴィン、ドラムスのトミー・アルドリッジによってホワイトスネイク化した楽曲を楽しむことが出来る。


それが最高にカッコいいのだ!2015年の発売当初、そりゃ私もCDショップの視聴機で一曲目のBURNを聴いた時に思わずガッツポーズしたものだった。直ぐ様CDを持ってレジに向かっていたのだから。


それから時が経ち、デヴィッドの50年の歌手人生を祝福するためにThe Purple Albumをリミックスとリマスター音源を施して登場させたのが本作である。


ミックスは過去の記念盤のミックスを担当したクリス・コリアー。共同作業としてトム・ゴードンにデヴィッドも参加。ちなみに、ゲストミュージシャンはキーボード奏者としてデレク・ヒランドが2015年版には参加していたが、このリミックス版には元ドリーム・シアターで、現在はサンズ・オブ・アポロで活躍するデレク・シェリニアンが参加している。


リミックスとリマスターを施した本編に加え、ライヴ音源やオルタナティブ音源、1972年にデヴィッドがイアン・ギラン脱退後のディープ・パープルのオーディション用にレコーディングした未発表音源、デヴィッドによる嵐の使者のためのデモやアイデア集を収録したCD、そしてミュージックビデオ、ライヴクリップ、ライヴ映像、ドキュメンタリーを詰め込んだBlu-rayが封入されている。


改めて2015年版と聴き比べると、非常にスケールアップしてるなという感覚である。所々変わってるとこはあるが、非常に楽しめる作品である。デヴィッドの50年の歌手人生を祝福するに相応しい。