TESTAMENT / DARK ROOTS OF EARTH

ベイエリアスラッシュの帝王による、通算10枚目のスタジオアルバム。


前作ツアー開始時に、ポールが負傷して脱退。デスメタルバンドでの活動歴のあるジーン・ホグランが加入。


スピード感に溢れるアグレッシブでブラストビートが炸裂するNative BloodやTrue American Hate、静謐なギターアルベジオによるCold Embrace、ブラック・サバス流のグルーヴで弾むThrone Thronsといったタイプの曲も収録、曲調の多彩さも見逃せないポイントである。


エリック・ピーターソンとアレックス・スコルニックのギターコンビによるリフ、ギターのコンビネーションはスラッシュメタルシーン、いやヘヴィメタルシーンにおいて最高峰と呼べるもので、チャック・ビリーの勇ましい歌声はいつもどおり迫力満点、聴き手の眼前に迫り来るような、そして聴く者の臓腑を蹴りあげるような存在感を示している。


グレッグ・クリスチャンとジーン・ホグランというコンビによる変幻自在なリズムワークも絶品。