7日に開幕したコレクション展。
全4シリーズでは一番面白い内容だった。
同様に考える人が多いのだろう、かなりの人出。
おけら氏も同日に参観されていて、日本文化に造詣の深い氏のブログの解説で、自分の感想が合っていたり、ピント外れだったりを判断するのもまた楽しかったりする。
入口からすぐに伊藤若冲のモザイク画風「鳥獣花木図屏風」。
初めて観た時よりも今の方が色彩の華やかさや動物たちのカタログ的な面白みを楽しむことができたのはなぜなんだろう?
若冲の特異性に観る側が慣れてきたからか?
TVでいろんな解説を聞いているうちに、鑑賞のツボのようなものが分かってきたからか?
さまざまな絵巻や祭礼図、貼付け屏風など、一つ一つ細部まで見て絵師の技量や描かれた人物・風俗を味わってきました。
与謝蕪村の山水図屏風、山中に住む文人らが仙人ではなくて、ちゃんと血の通った人物として感じられて好ましかった。
また、書についてはよくわからないなりに「見努世友」の様々な名筆を大切に大切に屏風に仕立てて珍重してきた様子に純粋なコレクター魂を感じ入ったり。
なるべくなら人出の落ち着いた頃に再訪してまたじっくり見てみたいものです。
10月20日まで
出光美術館はこの後、トルコのトプカピ宮殿博物館と出光所蔵品の「名宝の競演」を経て、帝国劇場建て替えに伴う休館となります。