先日のカルダー展とはしごをしたデ・キリコ展。

妹とワタクシは高校で美術選択で、「ダリって良いよねえ」と盛り上がって以来、たま~に一緒に展覧会に行く。

妹も絶対キリコは好きなはず!と、「超早割りマヌカンペアチケット」をゲット。

このペアチケットには特製ポストカードがおまけに付く。

上の二枚がおまけ。

 

観に行った一昨日は好天だったけれど、都美術はかなり空いていて、ラッキー。

地階から2階まで自由に見て、出口の椅子の所で待ち合わせにした。

 

 

今回の展覧会は、キリコの大回顧展と銘打ち、70年の画業を

「イタリア広場」

「形而上室内」

「マヌカン」

「ネオ・バロック」

「新形而上絵画」

等に分けて展示。

彫刻や舞台芸術などもあって、多様。

 

ワタクシは、「イタリア広場」の代表作と言える「通りの神秘と憂鬱」が初キリコ。

この作品は展示に含まれないことはわかっていたので、他のイタリア広場系の作品に期待していったのだけれど、点数としては少な目だったか。

一方、マヌカン系と、ネオバロックの肖像画が充実していた。

 

デ・キリコは、1910年代の形而上絵画を中年以降、再生産して描き、一時は「才能の枯渇」とか「キリコは終わった」などと言われたのを記憶しているが、今回の展示では、そうした「再生産」をキリコの独自の芸術表現として、その自由さ(開き直りとふてぶてしさ、ともいえる)を評価しているようだ。

 

ワタクシの個人的な感想としては、色彩の鮮やかさと生々しさに驚かされた。こういう色彩感覚って、やはり天才の賜物なのだろう。

 

都美術お約束の撮影スポット

土日祝と8月20日以降は日時指定予約制。