昨年、沖縄に行って、ご飯茶碗を購入して以来、陶器の器も良いものだと思って、とりあえず「民藝」を体感してみることにした。

民藝の中心人物、柳宗悦が1941年に日本民藝館で開催した「生活展」に実際に展示した作品を中心に、陶器、漆器、染色、織物、工芸の品々を展示。生活の用をなすだけでなく、使う人が楽しくなるような彩りや触感など、暮らしの中の美を大切に、というメッセージか。

 

生活展の再現

 

 

 

古いものも、新たに職人の手によってつくられた生活用品もあり、さらに海外の素朴でていねいに作られた雑器類も。

民藝とは決して骨董ではないのよね。

日常の用に耐える丈夫さ、機能性、それらと相反しない装飾や遊び。

柳宗悦は、「家事能力のある主婦の台所こそ、機能的な用の美にあふれている(かなり意訳)」と評していたそうですが、はい、反省しました(笑)

 

写真撮影が可能なのは、入り口すぐの「生活展」と、そのテイストを受け継いだ、会場出口にセッティングされた現代のリビングルームのみ。

 

 


「生活展」と見比べると、現代のリビングルームは物が多い。

美しく暮らすためには、物を減らすというのは必須なのね。

 

ミュージアムショップがかつてないほど種類に富んでいて、ビックリ。

参観者も多かったけれど、ミュージアムショップもお目当てだったのかしら。

センスのないワタクシには、こういうところで賢い選択などできるわけもなく、何も買えませんでした。

 

6月30日まで

 

 

ところで、本日は雨がいつ振り出してもおかしくない曇り空だったのですが、深緑の砧公園の中にある世田谷美術館は魅力的でした。

 

 

 

もう少し千葉からのアクセスが良ければ!

電車とバスと徒歩で2時間弱はキツイ・・・。