家計簿ソフトについている日記に2010年からずっと読んだ本の記録をつけている。先日見返したら、既に読んだ本なのにまた読んでいたり、全く内容を思い出せないものもあったので、新年度の目標として毎月読んだ本をメモすることにしました。
読んだ順に
①P.D.ジェイムズ 「死の味」上下
②最上俊樹 「未来の余白から」Ⅱ
③グレゴリ青山 「京博 深掘りさんぽ」
④周司あきら・高井ゆと里 「トランスジェンダー入門」
⑤中野京子 「愛の絵」
⑥和山やま 「カラオケ行こ!」、「ファミレス行こ!」1
①現在P.D.ジェイムズ絶賛追っかけ中。彼女の作品は処女作「女の顔を覆え」以降、半分を読破した。
それぞれの登場人物の心理や背景を綿密に描くタイプの作家なので、読了までに時間がかかるのが難点か。
しかしそこが気に入ると次を読まずにはいられない。さすがは英国ミステリーの代表的な作家と言える。
また、舞台となるのがドーセットやサフォーク、コーンウォールなどの海辺の家や岬、灯台などで、その描写が多いこともワタクシには魅力的。孤高の詩人警視、ダルグリッシュの人物造形も良い。
(この早川文庫新装版の表紙、ダルグリッシュ警視なんだろうか?かなりイメージが違う気がする)
現在は「策謀と欲望」上を読んでいる最中。
③グレゴリ青山の京博ガイド。
京博の歴史や建物の裏話、修復や保管、学芸員の仕事など、さすがグレゴリ青山、と言う視点で解説。
京博には公式キャラ「トラりん」がいるそうで、これは尾形光琳の竹虎図が元だそうです。
「虎ブログ」も配信中の人気キャラ(笑)
次に京博行ったらしっかり見てこよう。
④トランスジェンダーに関するディープにしてかなりわかりやすい解説書。
トランスジェンダーに関して正しく知りたいと考えて読んだ。
社会構造からトランスジェンダーの現状を読み解く入門書。
トランス女性の女性トイレ使用に関する「シスジェンダーの女性が抵抗あるだろう」とする論調は、シスジェンダーでヘテロセクシャルの勝ち組男性の誘導である、と言う主張に共感。
女性トイレを覗く目的で女装した変態野郎と、トランス女性の違いは、これまでセクシャリティに基づく不愉快さ(差別)にさらされてきたシス女性にはすぐ見分けのつくもの。
常に他を差別する側に立ってきたマジョリティが、自分らの理解できないものを差別するのに、他の被差別者がこう感じるはずだからと決めつけるなと言いたい。
⑥「カラオケ行こ!」が綾野剛主演で映画化された。
映画はともかくとして、「女の園の星」の独特の「間」が好きな読者にはきっと面白いはずだと思って購入。
中学校の合唱部部長の聡実君が、やくざの成田狂児にカラオケ指導。
狂児の持ち歌が「紅」とはハマりすぎか。
「ファミレス行こ!」は、中学生だった聡実が大学生となり、ファミレスでバイトする話。1巻完結ではないので、続きが待ち遠しい。