既に半月経過しているというのに、九州旅行の記録が終わらない・・・。

 

訪問先としてロビタと意見が合ったのは、熊本県立美術館。前川國男設計。

前川設計の特徴でもある打ち込みタイルによる落ち着いた外観。

 

エントランスではザッキン彫刻がお出迎え。

 

屋根の「ワッフルスラブ」も前川建築の特徴の一つ。「成層圏ブルー」に塗られた格子が重厚なタイルと呼応する。

 

広々としたホールも外装と同様にワッフルスラブ天井。

このホールで感心してスマホ撮影していたら、一眼レフを構えたロビタと衝突して、彼女のカメラを壊してしまいました。

電池ケースの蓋が閉まらなくなり、修理代4万円成り。ワタクシのせい?

 

ホールから地下に降りる。網代張りの床。

半地下から中庭を望む。

落ち着いて格調高いが解放部がひろくて窮屈ではない。

照明やインテリア、手すりなど細部にも計算し尽くした意匠が見て取れる。

カフェからホール。柱の木目が「前川建築~💖」

カフェは営業時間終了しており、利用できなくて残念。素敵なカフェだったのに。

 

常設展示の「装飾古墳室」。

熊本県に散在する色彩豊かな古墳の石室内のレプリカの数々。

古代の人々の大胆で素朴なデザインが素敵。

 

前川建築を堪能しました。

 

 

もう一つ、熊本県立美術館の分館が熊本城をはさんで向こう側にありました。

こちらは本館とは打って変わってなかなか大胆な建造物。

あいにく修理工事中。

この灰白色と黄土色の美しい壁は、熊本産の「合津石」を貼ってある。

 

この地に建っていた旧県立図書館の大胆なリノベーションだそうですが、設計はイタリア人建築家ユニットのトーレス&ラペーニャ+大和設計。

熊本県のHPによると、

「屋根は、兜のように突出し、展示ウォールが収納できるよう、工夫されている。
内部は、外と表情を変えて温もりが感じられるよう1階から4階までの吹き抜け部分は、全面板張りとなっている」

とのこと。鶏のとさかのような屋根も伊達じゃないのね。

 

中を見学できなかったのが残念。