前衛写真。

親戚に美術の教師で画家でもあった人がいて、彼はいわゆる抽象画家で、前衛的な写真も撮っていました。

子どものワタクシにはさっぱりわかりませんでしたが、具象でない物、名前のないもの、実体が不明なものに潜む「何か」を感じたのは確かだったように思います。

 

さて今回の千葉市美企画展。

詩人でもある瀧口修造の写真におけるシュルレアリスムとは「日常現実のふかい襞のかげに潜んでいる美を見出すこと」と言う言葉を軸として、彼と交流のあった3人の作家の作品を紹介しています。

 

いかにもなアヴァンギャルド作品がある一方で、日常生活のポートレートに「見過ごされてしまうかもしれないぎりぎりの」芸術性を見出したものまで、色々楽しめました。

最近再評価が高まる牛腸茂雄の作品も多数。

 

5月21日まで。

 

同時開催「実験工房の造形」展が、これまたなかなか面白かった。

撮影可能でしたので、気に入った作品を少しずつ。

パッと目に付く鮮やかな作品山口勝弘「ヴィトリーヌ」

抽象絵画の前面にモザイクガラスを被せている。なんか、3D写真みたいに見えます。

 

これは福島秀子の作品。実物はもっと色が美しかった。

 

北代省三のモビール

下に映る影も楽しい。

モビールと言えばカルダーですが、こちらもなかなか美しい。