藝大コレクション展。所蔵品中心なので、観覧料440円。ワタクシはぐるっとパス利用で240円で、大変楽しめました。
天平文化をテーマに、貴重なコレクションや修復技術、天平に連なる明治以降の作品もあり。
お出迎えは浄瑠璃寺の「吉祥天立像」の模造。
ふっくら、おおらかなお顔立ちがとてもお綺麗です。
こちらはその吉祥天立像が納められた厨子の背面版に描かれた弁財天と四眷属の図で重文です。
天平美人。
岡倉天心の理念に基づいて購入された「月光菩薩坐像」
傷みが激しいからこそ逆に伝わるものがある、気がする。
これらの仏像は木心乾漆と言う手法で作られ、その修復技術の研究をされているのが、「せんとくん」の生みの親、薮内左斗司芸大教授。
会場の外でお出迎えするのは「せんとくん」のお兄さん・鹿坊。
「いらっしゃい、奈良へようこそ!」って感じですね。
そのせんとくんの童形と通ずる韋駄天像。
竹内久一の明治期の木像。彩色により、石像のように見えますね。
他に藝大コレクションと言えばこれ、と言うような名品もずらり。
狩野芳崖の「悲母観音」、菱田春草の「水鏡」、山本芳翠、橋本雅邦・・・
狩野芳崖の鉛筆スケッチによる奈良の鹿。
上手い、うますぎる。
小規模ながら、ゆったりじっくり見ることができて、大満足なコレクション展でした。
5月8日まで