
自己啓発やスピリチュアルなどの言葉を聞いて
心が癒やされたり感動したことは誰しもあると思います。
ではなぜ、
癒やされたり感動したりするかを考えたことはありますか?
現状を変える事ができない人は
ここで思考することから逃げてしまいます。
と言っても
思考することから逃げることを責めているわけではありません。
思考力をしなくていいように言葉巧みに語りかけてくるのが
自己啓発でありスピリチュアルなのです。
例えば、
「あなたは他の誰でもない世界でただ一人のあなたなのです」
なんて言われると
「そうだ!私は私なんだ!」
と勇気づけらる人も多いと思います。
実社会は他人との比較や差別化によって
その人の価値が変動するような仕組みになっています。
だから、
自分と誰かを比べて劣等感を感じたり
他人の成功を羨んだり妬んだり、
理想の人を作って憧れを抱いたり。
でも、
人は自分以外の何者にもなれない。
そうやって変われない自分に悩んでいる時に
「あなたは他の誰でもない世界でただ一人のあなたなのです」
という言葉は一時の清涼剤になるかもしれません。
しかし、よく考えてください。
そんなことは誰かに言われなくても明白な事実のはずです。
「あなたはあなたです」というような表現をトートロジーといい、
同義語を反復しているにもかかわらず
さもありがたい言葉のように聴こえてしまう。
「あなたにはあなたにしかできない生き方がある」
なんて言われるとありがたい言葉に聴こえますが、
あなたはあなたの生き方しかできないことは言うまでもなく当たり前のこと。
それを聞くと励まされているように感じるかもしれませんが、
あなたの現状を変えるために必要なことは何も語っていません。
他にも
「人生はやるかやらないかだ!」
と声高々に言われると
「そうだ!やるかやらないかだ!」
と気分が高揚するかもしれませんが、
人生はやるかやらないかしかないなんていうのは当たり前のこと。
じゃあ、
どうすれば自由と豊かさを手に入るのか何も語っていないのです。
だから、
自己啓発やスピリチュアルの本を読むと
その時はテンションが上がって何でもできそうな気になりますが、
実際には何も変わらない日が続く。
そして現実に行き詰まり気分が落ち込んでいる時に
「今苦労している経験も正解であなただけのもの」
など言われると自分が肯定されるので
その苦労に価値があるように勇気づけられます。
しかし、
東京から札幌に行きたいのに福岡へ向かって歩いていては
どんどん目的地から離れていきます。
目的を成し遂げるには正しい努力が必要です。
そこから目を背けさせ間違った努力でも肯定してしまうのが
自己啓発やスピリチュアルのトートロジー。
「猫は猫です」
「美味しい食べ物は美味しいです」
などと力説している人がいたら
ちょっとイタイ人ですよね。
でも、
自己啓発やスピリチュアルの文脈で当たり前のことを語られると
思考停止して自分を肯定されたことに酔いしれてしまう。
そして、いつまでもそこから抜け出せない。
心地よい言葉を鵜呑みにせずに
論理的にその言葉の意味を考える習慣をつけましょう。
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