セイヨウタンポポはクローンをつくって繁殖する!? | よしこのマンボウBLOG

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このブログは、生物学についてはまったくの素人であるよしこ(文系♂)が、マンボウの生態についてがんばって書いていく謎のブログです。

どうしてセイヨウタンポポは在来種タンポポに比べて繁殖力が強いのでしょうか。その答えは、日本に定着したセイヨウタンポポは三倍体であり、単為発生で種子をつくることにあります。


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単為発生とは無性生殖の一種です。簡単に言えば、日本で見られるセイヨウタンポポは受粉することなしに種子をつけ、繁殖することができるということです。そのため、セイヨウタンポポは有性生殖を行う在来種タンポポに比べて繁殖力が強いと言われています。
(ヨーロッパには有性生殖を行う二倍体のセイヨウタンポポも存在しますが、日本では確認されていません。)

当然のことながら、繁殖した個体は親と同じ遺伝子をもつクローンになります。クローンは自然界ではありふれた現象です。細胞分裂で増える単細胞生物はみんなそうです。ミジンコやダニやハチのような動物も単為発生で増殖する際にはクローン個体を産出します。


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個人的に意外だったのはむしろ「三倍体の植物が種子を作ることができる」ということでした。これについては別の日に詳しく書きたいと思います。