〈日〉リュウはお父さんとお母さんを探して冷たい海を泳ぎまわりました。だれに聞くこともできず何も食べずにリュウはひたすら探し続けました。
(お父さん、お母さん、どこにいるの?返事をして、早く会いに来て…。ぼくをおいてどこにいってしまったの?)
ある日海の底に光が…。近づくとそれはがれきに残した真珠と水晶でした。リュウは両親を想い大切に両脇に抱えて泣きました。
(ぼくはいったいどうしたらいいの?何を頼りに生きたらいいの。)
海の上に顔を出すと、お日さまがリュウの顔をやさしくなでてリュウをつつみだきしめました。
「リュウ。お父さんと、お母さんはあなたのそばでいつもあなたを見守っていますよ。
そしてあなたが元気を出してくれるようにたくさんの方が願っています。くじけないでほんとうの自分になるのですよ。」
