人は運命という言葉が好きだと思う
運命の出会い
運命のできごと
運命的なxx
これは運命だったんだ!
なにか素晴らしいことが起こった時
運命だと信じたい
なにか悲惨なことが起こった時
運命だとは思いたくない
けれど、
それをなんとか飲み込んで受け入れるために、
運命なのだと名をつける。
もしかしたらそれは
運命というやつではないかもしれなくとも。
でも少なくとも、
生まれた境遇、時代、もって生まれたスペック
これらは生まれる前から自分でどうにもできないことで、
それこそ定めに従わねばならない。
運命ってなんだろうか
命を運ぶって書くけれど
命を運んでいるのは自分だろうか、世界だろうか
生きものとして命を運ぶことが、それなのだろうか
それでは命を運ぶとは何なのだろう。
生きものとして生けるものと共に
この果てしなく続くような何か壮大なもののなかに身を投じ、
「生きる」ことであろうか。
…
白味噌の雑煮という習慣も
その境遇の決める運命なのかもしれない。
いや、おすましの雑煮の存在を知った時は正直ちょっと驚いたもんです。