今日は父の通院日だったが、僕はどうしても仕事の都合がつかず、ひとりで行ってもらった。今日は検査のみだから大丈夫、と父は言った。


昨年末に発症した、頭蓋骨硬膜外膿瘍、つまりは頭蓋骨の内側に膿がたまったらしい。もう20年くらい前に別の病気で頭蓋骨を切って、また戻して金具で留めていた。今回はそこをまた外して治療。外した骨片はもう戻せないとのことで、骨のないまま皮膚を戻していた。当然、骨のない所は凹んでくる。雨水が溜まりそうなくらい。リモコン置き場にいいんじゃないかとからかってみたりもした。

ただ、この頃頭をぶつけることも多く、皮一枚だと脳へのダメージが心配なので、人工骨を入れることにした。

今日は、精密に計測するためのCTの日。


今までずっと父の通院には同伴してきた。送迎の加え医師の話を通訳してわかりやすく正確に父に伝えるのが主な役目。耳が遠く理解力が落ちているくせにプライドが高くて、聞き返さず勝手に自分の理解力の範囲内で思い込む。だから、医師が言ってることと全く違うように勘違いしてることもよくあった。

それでも毎回仕事抜け出て同伴していることに申し訳なく思っているようで、今回は1人でいい、仕事抜けなくて大丈夫、なんてよく言ってくる。せめて医師の話を録音してくれと、ICレコーダーを買ってやったが、使い方マスターできず。スマホの録音機能を使えるように鍛えたが、数週間したらやり方を完全に忘れている。

まぁ今回はCTだけのはずなので、1人で大丈夫と自信たっぷりの父に、不安残しつつ1人で行かせた。


すると、病院の医師やら看護士やら、みんなに今日は息子さんはいないのか、いつ来るか、説明はどうしたら?みたいなことをたくさん言われたようで、相当に凹んでいた。自分で何とかなると思っていただけに。

手術は来月。その時はちゃんと介護休暇を取って同伴する予定。