この手術を受けるにあたり、一つ厄介なことがあった。周囲の人に何と説明するか、である。
父には本当のことを話した。(おかげで、親戚一同にまで話が知れ渡ったが・・・)
問題は職場がらみ。体重を減らすために胃を切って小さくする手術。間違いではないが、人によって色んな目で見られるだろうことが心配だった。
・自分の健康管理失敗して肥え太った結果、みんなに迷惑をかけて休職する
・自分の意思でダイエットは大変だから、楽な方法で痩せようとしている
なんて思う人も絶対にいるだろうな。休職して皆に迷惑かけるぐらいなら、コツコツ
と食事制限してダイエットしろや、なんて思う人もいるだろう。
だから、管理職以外には曖昧な言い方しかしていない。糖尿とか睡眠時無呼吸症とかまずい状況になってきたので、ちょっと治療してくる、というような言い方。
嘘は言ってないんだけど、勘の良い人はわかるだろうか。
退院して、昼食をフォーミュラ食で済ませている姿とか見せてしまっているし、
胃を切った話をすると癌なのかと聞かれる。なかなかスッキリした説明は難しい。
この手術がらみで通院が始まった頃、どこかの医者に言われた。
自分の不摂生のせいでこういうことになったからと、自分を責める人もいるかも知れないが、肥満と肥満症は違う。れっきとした病気であり、自分の努力だけではどうにもならないものだから、自分を責めないで・・・
正確ではないかも知れないが、こんなような話だったと思う。でも、この言葉に救われたのは確かだった。
50代になったし、あと何年働くことになるのか。先のことはわからないが、今はちょっとワガママを通させてもらおう。入院中に新たに発見された問題点も、2つとも手術が必要な病気。どうするか、今年の夏に医師と相談することになっている。