ピラティスは腰痛予防にはならない!? | カラダの通信講座

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やってもやってもなかなか治らない
運動パフォーマンスが上げられない
ヨガで身体を痛めてしまう
などという状態からあなたを解放します

こんにちは、
体軸コンディショニングのマネージャー山川です。
運動療法や予防として、ヨガやピラティスといったエクササイズが注目されてきています。
しかし、ヨガやピラティスで怪我をしてしまう人があとをたたないのが現状です。

日本やアメリカでのピラティスに対するエビデンス(科学的根拠)では、効果があるという意見はあるものの、有効性を訴えるほどの十分な根拠はないと言われています。

果たして本当にそうなのでしょうか?


[運動には方向性がある]

そもそもすべての運動には方向性があります。
それは、フリー方向とスティッフ方向です。

フリー方向:必要な部分の筋肉を限りなく最小の筋出力に抑えながら動く方向。

スティッフ方向:不必要な部分に力が入り、力みながら動く方向。

例えば、ある2人のスポーツ選手が同じ内容の筋力トレーニングをして身体を大きくした時に、Aさんは運動パフォーマンスが向上し、Bさんはパフォーマンスが低下しました。
この時、Aさんはフリー方向に身体を鍛えた結果、パフォーマンスに必要な筋出力をアナログ的に切り替えながら使うことができるようになったということです。
その反面、Bさんはスティッフ方向に鍛えてしまい、ONとOFFのようにデジタル的にしか筋出力を発揮できず、動きに力みが出ることで、細かなコントロールができなくなったのです。

このように、方向性が違うだけで身体の使い方が変わってしまいます。
フリー方向に身体を使えるようにするためには、まずは体幹が機能的に使うことです。そして、その体幹と全身が連動して動くことが必要です。

もちろん、ピラティスにも同じことが言えます。
体幹部の強化のみを行うピラティスはスティッフ方向に行っています。そのようなやり方では、腰痛予防や慢性腰痛の改善なんかはできません。

では、フリー方向に行うやり方はどのようにすればいいのか?

まずは、脇と股関節を使えるようにしましょう。
脇は前鋸筋と腹斜筋の筋連結が関係し、体幹から肩甲帯・上肢が連動して機能的になります。股関節は横隔膜と大腰筋が筋連結し、体幹と下肢が連動して機能的に動かせるようになります。
横隔膜と腹斜筋は腹横筋で筋連結していきます。
つまり、脇と股関節が使えれば、四肢と体幹が全て連動して動けるようになります。

部分的な緊張をさせる動き方をしているから、腰痛や肩こりといった症状が出てきます。
全身がバランス良く動かせるようになれば、予防や症状の改善ができるようになります。