本の紹介『サーバントリーダーシップ』


◎こんなあなたにお勧め

サーバントリーダーシップの「原点」を知りたい人にお勧め。


◎要するに、こんな本

サーバントリーダーシップの最初の提唱者グリーンリーフ氏本人による著作。

スティーヴン・R・コヴィーの「前書きに代えて」が秀逸。



◎「前書きに代えて」(スティーヴン・R・コヴィー)より

1. 本書(『サーバントリーダーシップ』)は、この25年間直接的にせよ間接的にせよ、絶大な影響力をまわりに与えてきた。まさに「サーバント・リーダーシップ」の時代が到来した。

2. 今日のグローバル市場という厳しい競争の中で勝ち残れるのは、内部の人々が素晴らしく創造的な才能を自発的に差し出し、献身的で忠誠心のある態度を示すだけでなく、構造と体制と経営スタイルが一丸となって、人々のエンパワーメントを支える<組織>だけだろう。こうした<組織>だけが市場のリーダーとして生き残り、成功する。これを実現する哲学がサーバント・リーダーシップである。

3. 道徳的権限とは、サーバント・リーダーシップの別名と言っていい。
そして、道徳的権限(良心)の四つの特徴は以下の通り。
①道徳的権限または良心の本質は、犠牲である。
②良心によって、われわれは身を捧げるに足る大義の一部になろうという気にさせられる。
③目的と手段は切り離せないということが、良心からわかる。
④良心によって、人と人とが結びつく世界へ導かれる。

4. 私の経験からすると、真に優れた組織のまさにトップの人間はサーバント・リーダーだ。こうした人々は、謙虚で腰が低く、オープンで人の話を素直に聞き、丁寧で面倒見がよく、その上、決断力がある。

5. アメリカの圧倒的多数の人々が、あらゆるレベル(最も大事なのは、家族のレベルだが)で適切なサーバント・リーダーシップを備えていれば、我が国の傷を癒せるはずだ。さもなければ、近年の社会的問題は悪化して深刻になり、経済の仕組みさえも圧迫することになる。


<お勧め記事リスト>

http://ameblo.jp/meta2ninnchi/entry-11161413318.html



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本の紹介『サーバントリーダーシップ 入門』

◎こんなあなたにお勧め

「サーバントリーダーシップ」という言葉は知っているけれど、何となくピンとこないというあなたにお勧めです。

◎要するに、こんな本

サーバントリーダーシップの「心情」や「特徴」を分かりやすく説明した本。
身近なところから、サーバントリーダーになろうという気持ちになる本。


◎こんなことが書かれていました

1. サーバントリーダーシップとは、大袈裟なものでなく、偉人だけのものでもない。

2. サーバントリーダーとは、「相手への奉仕を通じて、相手を導きたいという気持ちになり、その後リーダーとして相手を導く役割を受け容れる人」のこと。

3. その心情は、親が子供に接する時のように、(この子のために)「尽くしたい」という自然な感情から始まって、(その子を)「支え」つつ、良い方向へ「導いてもいきたいという気持ち」になぞらえることができる。

4. またそれは、恋人が相手のために「尽くしたい」と願い、「守りたい」という気持ちとともに、二人の関係を自分が(奉仕することを通じて)リードしていきたいと思う気持ち」になぞらえることができる。

5. 要するに、「他の人々を思いやる気持ち」から発して、人々がよい方向に自己実現していくように「支え」、「善導」しようとするリーダーシップであり、誰しもがその萌芽を内に備えているものである。

6. サーバントリーダーは、謙虚で控えめであるが、「支え」「善導」するために必要であれば、断固として自ら先頭を切っていく力強さを兼ね備えている。

7. その優しさと厳しさの臨機応変さは、(組織であれば組織の)「社会的使命(ミッション)」を実現するために最善を尽くそうとする強い想いに裏打ちされている。(ミッションの名のもとに、リーダーがフォロアーに尽くすということ)

8. この人は自分のためを思ってくれる、善導してくれると感じられるとき、人はその人を信頼し「あなたになら、ついていきたい」と思う(フォロアー)。その結果、その人がリーダーになる。(制度や権限によるのではなく)

9. サーバントリーダーシップは元々、ロバート・K・グリーンリーフが1970年に“The Servant as leader”(サーバントとしてのリーダー)という小冊子で提唱したもの。
その日本語版は、グリーンリーフ・センター・ジャパンから入手できる。
  http://www.gc-j.com/bk01.html


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本の紹介『ビジョナリーカンパニー② 飛躍の法則』

◎こんなあなたにお勧め

「よりよいリーダーシップとは何か?」を考えたいあなたにお勧め。
短時間で概要を知りたい方には、野中郁次郎氏の「解説」がお勧め。


◎要するに、こんな本

「良い企業」が「偉大な企業」になる鍵を握るリーダーシップを「第五水準のリーダーシップ」と名付け、その要点をまとめた本。

◎こんなことが書かれていました

1.「どうすれば、良い企業が偉大な企業に『飛躍』できるのか?」がテーマ。

2.「飛躍」の最重要ポイントは、企業の転換期に「第五水準のリーダーシップ」を発揮する経営者がいること。

3.「第五水準の経営者」の特徴は、「控えめで物静かで謙虚でさえある」と同時に、「自社を偉大にするために真理を追究し続けるという職業人としての強い意思とそれを愚直にやりぬく粘り強さ」がある。そして、「異なる意見に耳を傾け、従業員とじっくりと対話し、リアリティの持つ多面性を総合化」していくところにある。

4.「第五水準の経営者」は、次のことに取り組んでいる。
  ①「適切な人材の選別」(最初に人を選び、その後に目標を選ぶ)
  ②「確信と現実直視」(厳しい現実を直視しつつ、最後は必ず勝つという確信を失わない)
  ③「世界一戦略」(徹底的な対話を通じて、次の3条件を満たすことを見極め注力する。自社が世界一になれる部分、情熱を持って取り組めるもの、経済的原動力になるもの)
  ④「規律の文化(カルチャー オブ ディスプリンン)」の醸成(人ではなく、システムを管理する)
  ⑤「促進剤としての技術活用」(新技術にふりまわされない)
  ⑥「粘り強く、努力を積み重ねる」(大きく重い弾み車を押し続ける)

5.野中郁次郎氏は「解説」で、「規律の文化」とは日本の文化でいう「型」に当たる 
  と指摘している。「型」は人を枠にはめるが、優れた型を体得すれば動きに無駄が
  無くなり自由が保障される。また「型」には不断のフィードバックを通じて革新
  しつづける「修・破・離」という自己超越プロセスが組み込まれている。この点、
  偉大な企業に飛躍した企業では優れた「型」が共有されていたことに納得がいく。
新技術にふりまわされない)
  ⑥「粘り強く、努力を積み重ねる」(大きく重い弾み車を押し続ける)

5.野中郁次郎氏は「解説」で、「規律の文化」とは日本の文化でいう「型」に当たる 
  と指摘している。「型」は人を枠にはめるが、優れた型を体得すれば動きに無駄が
  無くなり自由が保障される。また「型」には不断のフィードバックを通じて革新
  しつづける「修・破・離」という自己超越プロセスが組み込まれている。この点、
  偉大な企業に飛躍した企業では優れた「型」が共有されていたことに納得がいく。


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