「最も恐ろしい刑罰」とは?(ドストエフスキー)


◎ ドストエフスキーは言いました

「一人の人間を完全に打ちのめし崩壊させる方法、


どんなに残酷な殺人者でも犯罪を未然に思いとどまる


ような恐怖を与えるもっとも恐ろしい刑罰とは、


絶対かつ完全に無意味であり、不合理な性格を持つ仕事


やらせることである。」


ドストエフスキー



◎ 背景にある「意味」や「納得」を求める心


なぜ、ドストエフスキーはこんなことを言ったのでしょうね?


きっと、人間には、「意味」や「納得」を求める心、

それなしでは、生きられないような、やむにやまれぬ心があると

考えたからではないでしょうか。


その心を、自分自身の中に、どうしても抜きがたい、消し難い心

として見出したからだと思います。


自分の心の中に・・・;


1.「意味」を感じ、「納得」できれば、

   私は、死をも受け入れよう!という心。


2.「意味」ある苦痛・苦悩であれば、

   私は、それを引き受け、生き続けよう!という心。


そして、


3.「全く、わずかな意味さえもない」

  「まったく、納得できない」のであれば、

   私は、生き続けることができない!という心。


・・・こんな心を見出したからこそ、

   冒頭のような事を言ったのではないでしょうか?



◎ 互いの人生の意味を発見し、豊かにしていくために生きる


では、「生きていることそのもの」に、意味はあるのでしょうか?


私たちがこの世に存在すること自体の意味を保証できるとすれば、

それは、この世の存在を超えた神様・仏様だけなのかもしれません。


だから、神様・仏様から「生きていることの意味を保証されている」

と本当に信じている人は、

きっと、あらゆる困難・苦難をも受け容れて、生きることができる

でしょう。

たとえ、自分には意味がわからず、納得ができなくても、

神様・仏様からみれば、ちゃんと意味があるのだよ・・・と

信じているからです。


では、もしも、神様・仏様から「生きていることの意味を保証されている」

と、信じようとしてもなかなか信じられない人が居たとしたら

どうでしょうか?


そういう者こそ、神様・仏様が憐れんでくださって、

救ってくださるのだよ。

神様・仏様は、私たちの「親」なんだから、

その無限の「親心(おやごごろ)」で、「子供」である私たちを、

必ず救ってやる!と想い、必ず救ってくださるんですよ・・・と

「説く」ことはできるでしょう。


しかし、それを「説く人」は、神様・仏様を信じている人であって、

「説かれている人」ではありません。

「説かれている人」は、神様・仏様を信じようとしてもなかなか

信じられない人なのですから・・・。


では、神様・仏様を信じられない人は、どうすればよいでしょう?


「自分の人生、他人の人生の意味を発見し、豊かにする」

ために生きる。


そうして、生きていることの意味を自ら充足する人生を生きる。


・・・ということかも知れませんね。


ひたすら、そういう人生を生きる。

つまづきながら、転びながら、泣きながら、笑いながら、

いろんな罪を犯しながら、馬鹿なこともしながら、

そんな自分や周りの人たちとともに生きて、

その中に、一片の真実・意味を見出し、

それを共有し、ともに味わい、喜びを共にして、

私たちの人生も捨てたもんじゃないよねと、

しみじみ思える時間を、この世の中で、


少しづつでも創り出していく・・・。


そんな毎日の積み重ね。


やがて、その人生の幕が降りる日が必ず来ます。


その時、神様・仏様がお迎えに来てくれるのかどうか?

不信心なその人には、解らないことでしょうが、

どうしたって、死ぬのですから、

あとのことは、お任せするしかないのでしょうね。


私たちの人生そのものが、


「絶対かつ完全に無意味であり、不合理な性格を持つ仕事」


ないようにする。


自分次第で、

そんな「心の姿勢」を選びとることも、できるようです。


ご参考:「環境の奴隷」になる?それとも・・・

http://ameblo.jp/meta2ninnchi/entry-10601493293.html



ペタしてね

◎「メタ2の風」・・・お勧め記事リスト


1.「メタ2」って、何?  http://ameblo.jp/meta2ninnchi/entry-10518731096.html


2.当たり前のことを物凄いことだと実感する。

それが「メタ2」     http://ameblo.jp/meta2ninnchi/archive1-201004.html


3.頭の沈黙と「メタ2」  http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100527.html


4.「降りてゆく生き方」を見ました 

               http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100529.html


5.「フロー」とメタ2   http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100522.html


6.「U理論」とメタ2  http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100520.html


7.よいおっぱいと悪いおっぱい 


http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100517.html


8.「おふくろさん」は、メタ2モード 


http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100514.html


9.「流行」(移ろいゆく現象)の奥に「不易」なるものを感じるメタ2

              http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100512.html


10.ガラスのコップを見つめながら「メタ2」 


http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100507.html


11.政治もビジネスも「お布施」 


http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100506.html


12.志企業のすすめを読みました 


http://ameblo.jp/meta2ninnchi/archive1-201006.html


13.自分を開くと光に満たされる 


http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100625.html


14. 命のつながりと「メタ2」  


http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100621.html


15.「無我」とメタ2  http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100620.html


16.細胞が宇宙を懐かしがる 


http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100601.html


17.聖なる衝動   http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100717.html


18.二つの自己実現者のタイプ 


http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100707.html


19.ライフサイクルの「9段階」とメタ2 


http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100702.html


20.心だに誠の道にかなひなば祈らずとても神や守らん 


http://ameblo.jp/meta2ninnchi/day-20100701.html




ペタしてね