星はまたたき
夜空に星座を描く…

ある星は流れ
最後は火花を散らし
一瞬で消える。
炭酸の弾けた泡のように
音を残し消えていく。

冷たい空気は
澄み渡り星空を
より輝かせる…

星空で輝いた
澄んだ空の下を人々は
身を竦めて家路を急ぐ…


彩られ
クリスマス用に
飾りたてられた
イルミネーションを
置き去りにして
街から人々は
流れ星のように跡形もなく消えていく…
街路樹に銀杏が立ち並ぶ
通りがある。


今が紅葉は見頃のはずだが
ここ数日の冷たい風が
一足早くに黄色く色付いた銀杏の葉を散らしていく…

見頃の短かった
銀杏の黄色い葉は道路に
散らばり風や車に煽られ
道いっぱいに広がり
通りを黄色に染める…


まだ伝えきれなかった
紅葉を名残り惜しそうに
通りに散らばり
鮮やかな黄色は
そのままなのである…


もう冬なのだと
冷たい風は
そんな黄色く色付き
木に残った銀杏の葉を
跡形もなく散らしていく…
今、手にあるもの…
仕事、お金、
生活をする為に必要な物品…


これらは
確実に自分の身の回りに
あり
確実に目に映る物である。

これらがあることに
感謝をしながらも
時には捨てたくなり
あるいは
壊れて無くなったり
確実に消えていくもの
である。

無くなれば新しい物に
すぐに代変えができ
すぐに手に入る物である。

今の時代は仕事は
手に入りにくいのでは
ないだろうか?と
疑問を抱く人は
少なくはないだろうが

とにかく生きていく上で
お金が必要だから
なんでもいいから
仕事が欲しいとなれば
たいていは仕事は
あるのではないだろうか?
それは
自分で条件を絞り過ぎて
いるのではないだろうか?
ということになる。

仕事があればお金は
必然的に手に入る。

例えば短期の仕事でも
安定こそしないが
その間は
お金が手に入るし
経験という学びを頂け
次の就職条件の選択肢は
広がり今まで自分には
無かったスキルが増える
のである。

生きていく手段の一つで
次の仕事までの繋ぎと
しての位置付けだとすれば
問題無く就業できるのではないだろうか?

物の見方、捉え方で
得にくいと思う事でも
得てしまえる。

そうすると
仕事も代変えがきく
物として位置付けられる
のである。

しかし
経験や学んだ力、能力は
目に映る物ではないが
確かな物である。
無くなったり、壊れたり
するものではない。


後一つ
自分の心掛け次第で
確かな物になる物がある。

家に帰ると
大切な人がいて
その大切な人の
幸せそうな顔を見る事が
掛け替えの無い守る物で
代変のきかない
唯一無二の物であり
その絆や愛情は
大切にすればするほど
壊れにくく
経験や学んだスキルと
同様に
永遠にある確かな物の
一つなのかもしれない。


目に映る物、
手に触れる事ができる
形ある物は確実に
終わりがあり
成れの果てがあるのである。
だとすれば
今、手にしている物は
確かな物では無いのかも
しれない。