子の涙 目の前の子は、悲しくて泣いているのだろうか。 嬉しくて泣いているのだろうか。 それとも、何かに感動して泣いているのだろうか。 大人は、子の涙を見れば何かに悲しんでいる、そう思ってしまうだろう。 見えるもの、目に飛び込んできたものそのままに感じてしまう。 だからと言って、子は悲しい気持ちに同情してほしいと思ってはいない。 悲しい気持ちを素直に受けとっている自分を、ただ知ってほしいだけ。 純粋さを持っている自分を知ってほしい。 ただそう思っているだけ。