乳癌手術から明日で1か月 | ~海を愛し海に守られた乳がん日記~

早いのか遅いのか

よくわからない時間の経過の中、

明日で乳癌手術をして1か月がたちます。

 

1か月前の今日、

先月、3月3日おひなさまの日曜に

私は翌日の乳癌手術のために入院しました。

 

入院した3月3日は都内は雨が降っていて

雨が降る寒い中、主人と傘をさして

私は不安しかない中で病院に行き、

入院した景色が今でもぐっとくる気持ちで覚えています。

 

手術前日は何も制限ないので

午前中に入院手続きを済ませ、

昼は主人と外食でランチをして

病院に戻り夕方まで一緒にいました。

 

主人が夕食前に帰り、そこからとても心細くなり、

翌日の手術に向けても不安になり

なんともいえない夜でした。

 

私が乳癌を告知されたのは2019年2月18日で

乳癌手術をしたのが翌月の3月4日なので

私自身が乳癌を自覚してからまだ1か月ちょいです。

 

癌は2人に1人といわれている時代で

色んな情報の中でもよく目にする病名ですが

まさか自分が現実に乳癌になるまでは

”癌”という病を聞いた時に「大変ですよね」と言いながらも

正直、他人事でした。

 

今でも私は、乳腺外科の先生から

「乳癌です」と言われた瞬間の感情を

忘れることが出来ません。

 

感情を忘れなくても、乳癌の手術は終わっても

今現在進行形で、乳癌治療は始まったばかりです。

 

私は右胸乳癌の温存手術と右脇のリンパ切除をしました。

そして先生と話しあい、説明を理解した上、

私は手術後の抜糸翌日から病理結果を待たず

ホルモン治療を開始しています。

 

そして手術から約1か月が経過した昨日、

病理結果と今後の治療方針の確認のため

約2週間ぶりに病院に行きました。

 

この2週間、特にこの1週間は

私自身とても情緒不安定になっていました。

 

乳癌手術後から時間たつごとに

手術部位の痛みも改善していく中で

乳癌と告知される前の生活に戻り始めています。

 

以前の生活に近づけることは嬉しいことなのですが

近づければ近づけれるほど、以前の環境に戻るほど

どうしても特に心がついていけずに苦戦します。

 

周りは知らないけれど、話そうとも思わなくても、

乳癌になった私の身体と心は以前とは違いすぎて、

それを抱えている自分を自分が対応できてないようです。

 

以前もブログで書かせて頂きましたが

乳癌以前の日常生活に戻れば戻るほど

心が強くないと折れそうになってしまいます。

 

時々感じる右胸、右脇の痛みも、

毎朝飲んでいるホルモン薬の副作用も、

毎日自分で処置している乳癌手術の傷痕も、

その鏡にうつる以前とは違う自分の胸も、

これから始まる放射線治療も、

再発への不安、いろんなこと。

 

自分でしっかり乳癌を受け入れ

そのつど対応していかなければ前に進めません。

 

私が乳癌であることを伝えている

主人や信頼している友人にも甘え続けれません。

私自身もいつまでも甘えたりウジウジしたくありません。

 

乳癌を告知されてから

「この心はいつ晴れるのかな。。」と毎日思います。

ずっと心にどんより雲がかかっている感じです。

 

私の病理結果は手術前後の先生の予想通りで

乳癌を発見できたのが初期だったこともあり、

ホルモン治療5年+放射線治療を5週間毎日で

ほぼ決定しました。

 

放射線は5週間毎日通院しなければいけないため、

私が入院、手術した都内の病院に通うのは大変なので

放射線治療は湘南の病院に通院することになりました。

 

信頼している乳腺外科の私の手術も担当してくださった先生が

紹介状も書いてくださり、病院側で予約も取ってくださったので

来週は放射線治療をしていただく病院に行ってきます。

 

放射線治療は開始したら間をあけないで

5週間毎日あびなければいけないようで、

病院が休みになってしまうゴールデンウィーク明けから

多分私は開始することになりそうです。

 

自分が乳癌と告知され、

手術して、1か月ちょっとたちますが

 

まだまだ私は、乳癌とやるべき治療を受け入れ、

とにかく進み続けることで精一杯です。

43年生きてきましたが、はじめての感情ばかりです。

 

「乳癌でも初期だからたいしたことないよね」とか

軽々しく言っている会話なんかを公共の場で偶然聞くと

とても辛い気持ちになります。

 

初期で発見できたのは本当に有難いことで

私が初期で発見できたのはサーフィンをしていたからですが

乳癌や癌の経験もない方の軽々しい乳癌についての話を聞くと

今の私は辛くなりますが、以前の私もそうだったも思います。

 

私自身、以前は他人事だった乳癌に本当に自分がなり、

乳癌や癌で辛くて苦しんで戦っている方のお気持ちが

私なりにですが以前より理解出来るようになりました。

 

抗がん剤治療をされている方や、控えている方、

そのほかでも乳癌治療は心身共に本当に大変で

自分の本当の感情や気持ちを吐き出す場所すらなく

休むこともできず、乳癌と向き合っている方も

たくさんいらっしゃると思います。

 

そう考えると私も前を見なきゃと思います。

時々読ませていただく他の方のブログも

本当に有難く、私の心の元気になっています。

 

そして同じように乳癌とむきあっていらっしゃる方が

少しでも心が晴れる時間があるように私も祈っています。

 

そして乳癌ではなくても、様々なことが起きる毎日の中で

少しでも笑顔で満たされるよう時間が増すように祈っています。

 

私はゆっくりあせらず

できることをしっかりクリアして

一歩ずつ前に進みます。

 

 

 

 

感謝をこめて

 

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