今まで子育ては全くしたことがないし、無責任に引き受けることは出来ないのでと辞退したのですが、私が断われば学校に行くことは出来ず、施設で生活するしかないとのこと。

その男の子に会ってみると「どうしても学校に行きたい。施設には戻りたくない」と真剣なうったえるような眼差し。
決して余裕がある訳ではないけれど、私がイエスと言えば、この子が学校に行けるのかと思い、数日考えた末、私のところから高校に通わせることに決心しました。
これがチョートゥーとの出会いです。
国籍、言語、文化、宗教、生活様式と全てが異なるチョートゥーと既にメイドとして住み込みで働いていたカイカイ(現MESOap担当)と3人の共同生活が始まりました。
チョートゥーを通して、ミャンマーの学校のこと、学校に行かれない子供がたくさんいること、学校に行かれてもお昼のお弁当を持って来られない子供達のこと・・・・、いろいろなことが少しずつ分かって来ました。
私がチョートゥーを高校に通わせることが出来たのだから、日本の方々にお声をかければ、もっと多くの子供達が学校に行けるようになるのではないだろうか、そんな思いからMESOの活動は始まりました。
チョートゥーは2年間の高校生活を無事に終了し、国家試験を受けたものの、残念ながら不合格。
どうしても再挑戦したいというので、翌年再度受験しましたが不合格。
大学への進学はあきらめ、電気工の専門コースに通い、ヤンゴンで仕事をしていましたが、2年前に私の元を巣立ち、現在はマンダレーで厳しいながら自立して仕事をしています。
先日、仕事でマンダレーに行きました。チョートゥーも2日間、仕事を休んで私の視察に付き合ってくれました。チョートゥー21歳、まだまだ子供っぽいですが、頑張っています。マンダレーでの楽しいひと時でした。
MESO(ミャンマー教育支援機構)