趣味でピアノをはじめようという人に、バイエル、ハノン、バーナムなどで基礎練習することを勧める人をよく見かけます。
しかし、音大やプロを目指すわけではなく、クラシックの名曲のやさしいアレンジバージョンや、童謡、ポップスをちょっと弾ければいい程度の趣味ピアノの場合、バイエルもハノンもバーナムも特に必要ないと思います。
たとえば童謡の【ふるさと】という曲。よほどピアノのセンスがない限り、バイエルもハノンもバーナムもなにもやらなくても、誰でも2、3日で簡単に両手で弾けるようになれます。(『いいや、弾けない!』という方は、弥勒流ピアノ講座で練習なさってください)
また、【ふるさと】より遥かに難易度の高い【となりのトトロ】という曲。私はこの曲をバイエルもハノンもバーナムもなにもやらずとも、地道な普通の練習の積み重ねだけで弾けるようになれました。
【幻想即興曲】や【ラ・カンパネラ】を弾けるレベルの人たちから見れば【となりのトトロ】などあくびが出るような曲かもしれませんが、【ふるさと】すら弾けない人たちにとっては宇宙人が弾く曲のように感じると思います。
しかし、そんな曲でも、私はバイエルもなにもしなくても弾けるようになれました。
もちろん、入門書に紹介されている軽いフィンガートレーニングなどはやりましたが、わざわざバイエルやハノンを購入して、1日何十分もフィンガートレーニングに費やすようなことは一切していません。
より高いレベルを目指したいならやるのは自由ですが、ただの趣味ピアノにバイエルやハノンやバーナムなどは特に必要ないのだということです。