ブラジルが弱すぎて、まったくおもしろくありませんでした。シウバが戻ってきたところでなにも変わらないだろうと思っていたのですが、予想どおりなにも変わることはありませんでした。
ブラジルはほとんどなにもできずに0━3の惨敗。開催国の意地を死んでも見せなければならない試合だというのに、ブラジルは最後まで希望を残すことができませんでした。
アタッキングサードまでボールを運ぶことはできますが、もともとカウンターと個人技しか引き出しがないチームなため、オランダの守備を全然崩すことができずに時間だけが過ぎていきました。
ブラジルはただでさえ組織的な攻め手がない上に、オフ・ザ・ボールの動きをしない。
そのためパスコースが生まれない。
そのため個人技で打開するしかなくなる。
そのためボールロストしやすくなる。このくり返し……。
結論を急ぎますと今回のブラジルというのは━━
【ネイマール級の局面打開力を持つ天才が、あと2、3人必要だった】
━━というチームだったということです。
それにしてもスコラーリというのは、本当に名将なのでしょうか?2002年のときはただ単に戦力と対戦相手に恵まれていただけだったのではないでしょうか?
ロナウド、リバウド、ロナウジーニョ、カフー、ロベカル━━彼らに好きにやらせておけば、よほどのことがない限り負けるようなことはない気がするのですが……。
また、決勝トーナメントの相手も、ベルギー、イングランド、トルコと、どう見ても楽な相手ばかり。唯一イングランドはそこそこの強敵ですが、得点はすべてロナウジーニョのスーパープレーから生まれたものです。スコラーリが監督だから取れたような点ではありません。
なにはともあれ、ただでさえブラジル国民が開催に反対していたワールドカップで、決勝進出はおろか最悪の内容で4位に終わってしまったセレソン。コロンビアのスニガが命を狙われていますが、私はスコラーリもかなりやばい状況に置かれていると思います。身の安全を祈るばかりです。
結果 3━0でオランダの勝利
ベストプレーヤー━━フィールドの王様として君臨し続けたオランダのロッベン