ブラジルワールドカップ ギリシャ戦、無念の引き分け~わたくし弥勒が監督だったら日本は勝てていた~ | ギタリスター誕生~ギター500年の歴史がここから変わる~

 ひとり多い、エースのミトログルが怪我でしりぞいた━━これだけの好条件に恵まれながら、1点も取れずに無念の引き分けに終わったギリシャ戦。

 

 

 持っている武器をすべて使いつくし、やれることをすべてやりつくしての敗北なら納得いきますが、まったくそうではないので実にやりきれないです。

 

 

 ザック監督はスクデット経験のある偉大な指揮官らしいですが、ブラジルワールドカップの采配を見る限りため息の連続です。少なくともわたくし弥勒が監督だったら、日本を勝利に導くことができていたでしょう。

 

 
 まず、ザックジャパンに大きく欠けていたものはなんだったのか?簡単にいうとパワープレーとニアクロス攻撃、このふたつです。

 

 
 ザック監督は4年間パワープレーを避けてきたにもかかわらず、ワールドカップに入った途端吉田を使ったパワープレーをやり出しました。もちろん、やり慣れていないことなのでまったく効果は発揮しませんでした。

 

 
 なんだかんだいってパワープレーは、困ったときの最後の奥の手として持っておくべきオプションです。私が監督だったらハーフナー、豊田、平山あたりをターゲットマンにし、こぼれ球を岡崎や大久保といった点を取るために生まれてきた男たちに蹴らせる戦法を身につけさせていたでしょう。

 

 
 次にクロス攻撃。すばやいクロスをニアで合わせるという攻撃を、日本はギリシャ戦でたったの2回しかおこないませんでした。それ以外はほとんどひねりのない単純なクロスばかり。それも身長で大きくまさるギリシャを相手になのですから言葉が出ません……。

 

 
 クロス攻撃で身長が関係なくなるのはニアへのものとファーへのものです。ファーへのクロスをワンタッチでおりかえすというバリエーションもいいのですが難度は上がります。よって重点的に狙うべきクロスはニアへのものなのです。

 

 
 すばやいクロスをニアで合わせるという攻撃は、スピードとアジリティーにすぐれる日本が積極的にやるべき攻撃です。これはジーコジャパンのときから思っていたことです。それなら身長や体格は関係なくなります。

 

 
 ニアに走り込むFWに厳しいマークがつき出したら、ボックス中央の守備が薄くなることを意味します。そのときクロッサーはマイナスのパスを選択するようにし、それを本田やボランチにミドルを狙わせるのです。このオプションを確立していれば、ギリシャ戦で最低でも1点は取れていたはずです。

 

 
 最後に、日本中のサッカーファンが謎に感じたザック監督の采配。【なぜ残り1枚のカードをきらなかったのか?】というもの。もっといってしまえば【なぜ斎藤を使わなかったのか?】というものです。

 

 
 途中出場のエース香川との交替は微妙なので、私だったら先発出場で体力がぎりぎりの大久保あたりを下げて斎藤を投入していました。そしてみんなで斎藤にボールを集め、とにかくドリブルでバイタルエリアをかき回させます。バイタルを突破できたらそれはそれで大合格。突破できなくてもファールで倒されればPKやFKを得ることができます。そうした攻めをくり返すことで得点チャンスを獲得していくのです。

 

 
 しかも斎藤の投入は、ニアクロス攻撃でさえも得点ができなかった場合の話です。私が監督だったら斎藤というジョーカーをきるまでもなくギリシャを倒せていました。

 

 

 

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