結果 2━1で日本の勝利
サイドをえぐった回数
日本:15回 中国:9回
バイタルエリアを有効活用した回数
日本:10回 中国:2回
カウンターの回数
日本:6回 中国:4回
ナイスシュートの本数 ※ナイスシュート━━GKのファインセーブ、微妙なオフサイド、バー&ポストに阻まれてゴールにはならなかったものの惜しいシュート。
日本:3本 中国:2本
中国は日本と同じ442ボックスなので、よほど中盤のビルドアップ技術が高いのかと思ったのですが、まったくそんなことはなく裏へのロングボールを多用するダイレクトスタイルでした。
しかし、FWの怖さは中国のほうが上な印象。前半、ボックス内でパスを受けたリ・エイが、敵を影にしてゴール左隅に放った反転シュートは強烈でした。
ビルドアップ技術、攻撃の引き出しの量、ディフェンス力が日本、FWの怖さが中国というところ。
後半、中国はビルドアップスタイルに切り替え、クサビからの攻撃を多用してきました。しかし、4231に切り替えた日本の攻撃に火がつきます。特に左SHになった川澄におもしろいようにパスが通り、川澄から幾多のチャンスが誕生するようになります。まさに川澄は左サイドの女王です。
そして川澄が得たCKから澤が均衡を破るヘディングシュート。その後も日本が優勢に進めます。
このまま1点を守りきって終わるかと思われたのですが、前試合のヒロイン中島がPKを与えて同点……。
延長に突入。中国のロングボールを必死に跳ね返し続ける岩清水と川村。無尽蔵のスタミナでチャンスをつくり続ける川澄。
しかし、左SHから右OHに変わってから、川澄の登場は少なくなった気がします。やはり川澄には左サイドがしっくりくると思います。
PK戦への突入を誰もが覚悟した延長後半のラストプレイ。宮間のCKから岩清水がヘッドで押し込む!延長後半、ラストプレイのCKからの勝ち越しゴールです。漫画のような展開。いつも冷静かつ上品な解説の大竹七未さんが大絶叫の連続(笑) しかし、それもよくわかる展開です。
かくして日本は大激闘を制し、女子アジアカップ史上初の決勝へ駒を進めました。
ベストシュート━━(後半)日本、澤の先制ヘッド。
ベストタテパス━━(後半)日本、有吉の裏へのロングパス。
ベストクロス━━(後半)日本、川澄の4人をひきつけてからのクロス。
ベストインテリジェンス━━(前半)日本、中島の反転トラップ。
ベストドリブル━━(延長後半)日本、川澄のカウンターを演出したドリブル。
ベストファンタジー━━(後半)日本、澤のひとりショートカウンター。
ベストディフェンス━━(延長前半)日本、川村のインターセプト。
ベストセーブ━━(前半)日本、福元のダイビングパンチ。
ベストプレーヤー━━メチャクチャ悩むところですが、日本の壁として中国の幾多の攻撃を跳ね返し続けた川村をあげたいです。