テレ東のフット・ブレインという番組に、1年の半分以上を日本代表の応援に費やす名物サポーターの人が出演していました。
その方、日本代表の試合があるときは世界の果てまで追いかけ、独特の恰好で応援してスタジアムを盛り上げているそうです。
どの国にもこのような名物サポーターはいるものです。以前、ヨーロッパのどこかの国の名物サポーターで、代表の試合のときは必ずスタジアムに行って90分間太鼓をたたき続けるおじさんを見たことがあります。
しかし、代表チームを愛する気持ちは伝わってきますが、残念ながらサッカーというスポーツを愛する気持ちはまったく伝わってきません。
変わった恰好をして派手な応援をするわけですが、試合中このような人たちを見かけるたびに━━
「本田の今のパスにどんな意図が含まれているのか、わかって観ているのだろうか……?」
「香川の今の動きにどんな意図が含まれているのか、わかって観ているのだろうか……?」
━━こうした感情に襲われるのです。
代表戦には必ずスタジアムに足を運んで応援しているのだから、自分こそがサポーターの代表、サッカーファンの代表なのだ!━━このような考えを持っていると思われますが、それは完全なる勘違いだということです。