欧州CLベスト4をかけた戦い。バイエルンは前の試合、同点ゴールをきめたシュバインシュタイガーがいないものの、マンUにはファン・ペルシーもいませんし勝てるとは思っていませんでした。
そして試合は前試合と同じようにバイエルンがポゼッションで圧倒し、マンUがほぼ全員で守ってひとりかふたりでカウンターという戦術でした。
前半はバイエルンの雪崩のような攻撃をマンUが必死に防ぎ、後半、バイエルンがいつ先制するかと思い続けていたのですが、意外にもエブラのゴールでマンUが先制をしました。
アウェーゴールなのでこのままでいけばマンUの勝ちですが、数分後、あっさりバイエルンに追いつかれ、逆転されてしまいます。しかしどちらのゴールもペナルティエリア内でマンマークはできていたので大きなミスはなかったと思います。数センチのずれと運がバイエルンに味方したという感じ。
その後、ロッベンがミドルシュートでトドメ。このゴール、マンUが逆転するべくボランチを1枚減らしたものの、はっきりいってロッベンの能力勝ちという印象です。格のちがいを見せつけられました。
しかし後半、マンUも何回か右サイドからなかなかいいチャンスをつくっていました。ワンタッチプレーでペナルティエリアに侵入し、最後はルーニーというところまで行ったりしたのですが、コンディションが万全でないためかルーニーはきめきれませんでした。
また、ロングカウンターの際、ロングボールが前線に残っていたウェルベグにおさまったシーンがありました。しかし、『よし、ロングボールがおさまった!』と思ったのも束の間、ウェルベグをサポートする選手がひとりもいなかったのです……。
これ、まさかワントップ・ウェルベグの個人技におまかせという采配だったのでしょうか?バイエルンのDFふたりを単独で振り切ってシュートまで持っていくなど、メッシやクリロナでも容易にはできません。ルーニーでも香川でも、とにかくふたりは前線に残すべきでしょう。この試合のマンUの攻撃の中で1番もったいないと感じたシーンでした。
結局、1対3でマンUは敗れ、香川のCL2014の挑戦はここで幕を閉じました。香川も鋭いミドルシュートを打ったり、ロングフィードに合わせて裏を狙う動きをとったりと存在感は放っていました。
来シーズン以降のCL、マンUの香川、シャルケの内田、ミランの本田、インテルの長友、この中から優勝を経験してくれる人があらわれてほしいです。
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