エピソード③
『パグはあなたから始まった』
私の「パグ」の原点。
地元の文化祭で出会った、忘れられないお客様。
皆さま、こんにちは!ミサミサです。
連載でお届けしている「忘れられないご依頼エピソード」。
第3回は、私の地元・宮城県松島町での切なくも温かい出会いのお話です。
第3回:パグが結んでくれた縁と、彼女が遺したもの。
皆さま、私の作品に「パグ」が多いことにお気づきでしょうか?
実は、私がパグを一生懸命作るようになったのは、ある一人の女性との出会いがきっかけでした。
彼女と知り合ったのは、年に一度開催される地元の文化祭。
当時の私は「自分らしい犬の作り方」を模索し、試行錯誤の真っ最中でした。
顔に特徴のあるパグを夢中で作っていた時期でもあります。
そんな私のブースで、パグの作品を手にするたび、満面の笑みを浮かべてくださるのが彼女でした。
「これとこれ、全部ください!」
「うちの子にそっくりなんです!パグには目がないの」
パグの新作ができるたびに喜んでくださる彼女を、いつしか私は「パグといえば彼女」と心の中で呼ぶようになっていました。
そんな彼女からいただいた特注の依頼は、やはりパグのキーホルダー2体でした。
「旦那さんとペアで、バイクのツーリングに連れて行きたいの。お留守番させてるこの子と、いつでも一緒にいたいから」
彼女の願いを叶えたい一心で制作し、お渡しした時の言葉が今も耳に残っています。
「やっぱりうちの子に似てる!これで毎日一緒にいられるわ。本当に頼んで良かった!」
……しかし、その年の文化祭を最後に、彼女の姿を見かけることはなくなりました。
12月の中旬、私は彼女が突然の脳梗塞でこの世を去ったことを知りました。
あまりにも早すぎるお別れでした。
今でも、彼女のご自宅には私が作ったパグたちが大切に並んでいると伺っています。
彼女が愛してくれた作品は、今も彼女の「生きた証」としてそこに在り続けています。
私の原点、パグ。
今も私は、空の上にいる彼女が「やっぱり似てるわ!」と笑ってくれるような作品を目指して針を動かしています。
心からのご冥福をお祈りするとともに、この「想い」を次の作品へと繋いでいきます。
(明日の④へ続く……)
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