自然溢れる 保津川渓谷を下ると
色染まる カエデやツツジ
目の前に広がる 風光明媚な嵐山…
船を漕ぐ船頭さんから 車を引く車夫さんへと繋がるように
道に並ぶ 人力車の列
京の街は 舞妓さんや着物姿のはんなりとした女性とは うらはら
豪腕な 縁の下の力持ちの男性も
京の観光には欠かせない エキスパート!
時代を繋ぐ京の風情を どこかひと味違った角度から
魅了させてくれるようでも…♬
京福嵐山の駅構内には 小道の両端に
「おこしやす」の雅な色柄を細工された
京友禅を彩る 京柄ポール!
夜にはライトアップされ 風情漂う嵐山に…☆
駅の前には 足利尊氏を開基とし
後醍醐天皇の菩提を弔う為に 建立された天龍寺
臨済宗の大本山で 世界文化遺産として登録されている
開山当時は 京都五山の第一位に位置付けられた
そして特別名勝「曹源池庭園」は日本初の国の史跡
遠方の嵐山、小倉山を借りて
視野に取り込む借景という技法により
庭の木々と遠方の山が繋がって
広大な景色を生み出される
縁側に座って 山やもみじが映る池を眺め
長い渡り廊下から 鮮やかなカエデやイロハモミジを目にし
回遊式庭園を歩きながら 花木を楽しむ♬
そんな優雅な王朝文化と禅文化が溶け合った風情ある 名園!
赤白の斑入り椿の蕾が膨らんで 「つやばき」と呼ばれ
いわれあるように 艶やかな花と厚い葉は
来る冬を告げるように咲き…
紅葉と一緒に咲いているのは…
この時期 珍しい春の花 ツツジ?
今年の暖かさでツツジは
花を付ける時期を勘違いしているのか?
開花のメカニズムが狂ったのか?
春に咲くツツジの花は 冬を飛び越し
春一番と咲き出している☆
庭の「曹源池」という名は 滝の湧き水から出てきた石に
「曹源一滴泉」という文字が 彫られていたことに由来し…
一滴の水をも 疎かにしてはいけない
一滴の水が 集まって大河となり
海へと繋がって 命の水になる
世の全ての事は 小さな事の積み重ね
それがいつしか大きく実を結び 千里の道も一歩から
どんな小さな物にも 大きな可能性があるという
禅の教えであろうかと…☆
庭の正面には 二枚の巨岩を立て 竜門の滝落とし
鯉が滝を登って竜と為る事を 表現されている
勢いある鯉の滝登りは
人の人生を例えているようでもある
そこには ひたすら修行を繰り返すような
禅の理念に 似たものがあるようにも思える
昔は還暦を過ぎると もはや年寄り?
それこそ80代は 生きた化石?
そんなことをいわれた時代であったが…
今やTVや雑誌で紹介されるだけでなく
年老いても 元気に活躍されている方を
目の当たりにする事も しばしば…
健康長寿になるには 昨日今日に始まった訳でなく
若い時から 体と心の良い習慣を積み重ね
日々の暮らしの選択を疎かにせず
自分の健康に責任を持つこと
そんな日常の修行が 健康長寿へと繋がっているようにも…☆
禅寺の開祖「遠魔大師」の大きな「だるま絵」
目元口元にインパクトある だるま絵は
食べ物を疎かにせず
一日を無駄にせず
前向きな挑戦を怠らず
と諌められ 睨まれているようにも見え…
だるま絵は 忘れがたい天龍寺のシンボルとなって
私達に 嵐山の背景と共に
禅の教えで 問いかけてくれているよう…☆彡