祇園囃子に誘われて… (北山杉♪ うめまつり) | merveilleux777のブログ

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お花の教室…
メルベイユ、フルール
「素晴らしい花」主催


日常の中で感じたことをエッセイ、ポエムにして…♬

京の夏の風物詩

八坂神社の祭礼  祇園祭…

七月に入ると京の街は  すっかり祭モードに~♬




今も時を越え  京に響く祇園囃子

コンコンチキチン♬~ コンチキチン♬~

夏の訪れを告げる  祇園祭…




宵々山の四条通り…


夕暮れ時に駒形提灯に  明かりが灯り

山鉾が彩られ  巡行の先頭に長刀鉾 他33基の鉾と山

高さ20メートルを越す巨大な鉾が  ビルの谷間に立ち並び

お囃子の音が祭を盛り上げる






幻想的な宵山… 華やかで優美な山鉾巡行


多くの伝統儀式など  他に類をみない見所満載の祭り

昔懐かしい  祭り風景や出店  解放感漂うお祭り笑顔

人並みの凄さも  祭りの醍醐味!

今年も浴衣着て  夏の風情味わいに  京の街へと…♬




七月一日から1ヶ月続く  祇園祭…

そこには多くの魅力 そして人々の尽力



ユネスコ世界遺産に 登録された祭りは

1100年以上にわたり  時代の波に沿うように受け継がれ



雅な鉾や山の組み立てや飾り付け

祭りを盛り上げる  笛や太鼓のお囃子

曲名は 各鉾で約30曲あるといわれ

過去から未来へと  人々の心に  光を繋ぐ





そして祇園祭の「ちまき」…


玄関などに災難除けに 掲げておくもので

毎年新しい「ちまき」ととりかえる

今年の我が家のちまきは 船鉾にしました







鉾町の旧家や老舗は  家中、玄関を秘蔵の屏風で飾り付け

「屏風祭」といわれ  町屋では 調度品も展示され

今年巡行の「大金幤」が 「龍の作工」と並んで赤い毛氈の上に

「屏風祭」と合わせて 各町屋にも  四条界隈の店舗にも

各流派のいけばなが 飾られている






そして この祇園祭に活けられるのが… 祇園祭の花「檜扇(ひおうぎ)」


檜扇はアヤメ科の植物で 扇を開いたような葉の姿が特徴で

祇園祭は 疫病退散を祈願したのが始まりで

檜扇は悪霊退散に 用いられたことから

「祭花」としては欠かせないものとされたよう…





檜扇は分厚い葉と軸なので  恐竜の食べる葉のようだともいわれるが

花は橙色や黄色で  花びらには点々模様があり

小さい可愛らしい花を 咲かせます



平安貴族の女御が持つ「檜扇」と似ていて

三月の桃の節句に 十二単を着たお雛様が持っているのも

扇ではなく「檜扇」だとか…








いけばなでも 祇園祭間近には「檜扇」は大きいので

毎年「姫扇」でお稽古を…


姫扇の葉合わせは 自然の葉を主軸に葉組みを…

葉表、葉裏、葉の向きも慎重に~それはまるで十二単のように…

一葉一葉と向き合い  葉をより自然で美しい姿に重ね…



魂を心と手に~七宝花留や剣山に 一点集中して

厳かに  雅に重なる葉に心の彩りを添える




昔、檜扇は民家の軒先に飾られ  お祭りの風物詩の一つでもあったようだが

最近は花屋さんでも見かけにくくなっているようで…

生産農家も売れる花をと~

今年祇園祭に「檜扇」を活ける文化を各鉾町に呼びかけ

33の鉾町の約半数 展示されることになったようで



古都 京の街には いけばなが似合い

豪華さよりも  一本の花を愛でる  さり気ない心

これこそ 足すばかりでない 引いてみてこそ 何気に映える美しさのお手本!

それは日本女性としての和心にも 繋がっているのでは…



良きものには必ず魂が宿って  後世に継がれ

人の心に  永遠に残りゆくものなのでしょう!




江戸時代から 祇園囃子の  コンチキチン♬

洗練された音色、笛、太鼓、鉦~

奏でる人も  京に住む人はもちろん  他県や外国の人までも…

祇園囃子の音が  心に体に染み付いて

夏の到来と共に~心地よく…

京に溶け込んでゆく…




山鉾、祇園囃子 そしてお花…

悠久の歴史の中で  今もなお  輝き続け

これからも 優雅さと  彩りを永遠に  放て!  


祇園祭☆彡