イングランド・ウェールズ旅行記 その4 コンウィ城のドラゴンと謎のデザート | きみcomブログ

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文章を書いたり絵を描いたり。
猫とミュージカルと英国が大好き。

6月27日(木)。

観光2日目です。

 

 

今日の訪問先は

楽しみにしていたウェールズ。

 

3年前、ロンドンのお店で

ひと目ぼれした赤いドラゴンのぬいぐるみ、

そのしっぽについていたのが

ウェールズの国旗です。

 

当時は、イギリスの事を

ほとんど何も知りませんでした。

 

その後、イギリスのこと、ウェールズのことを

少しずつ知るようになって

実際に行ってみたいと思うように。

 

ケルト文化の一端をにない

ウェールズ語という独自の言語をもつ地域。

ようやく訪れることができました。

 

 

朝8時半、朝食をすませてチェスターを出発です。

 

 

今日もいい天気!

気温25度くらいでしょうか。

目的地までの約1時間半、

添乗員のHさんが、ウェールズの歴史について

お話してくださいました。

 

出発してきたチェスターという街は

イングランドとウェールズの境界に近く

ローマ軍の駐屯地だったそうです。

 

以前訪れたヨークもそうですが

常に町の歴史は戦争の歴史と重なってるんだなあと

つくづく思います。

 

ローマ軍が去った後、ここには

サクソン人などが来てまた戦争になり

赤い竜(ウェールズ)と白い竜(サクソン)が

城の地下で戦っていたという伝説も

そういう背景から生まれているのでしょう。

 

 

コンウィ城が見えてきました。

 

イングランド王エドワード1世が

作ったコンウィ城を中心にした町です。

 

エドワード1世といえばNHKの英語番組で見かける

ハリー杉山さんは、このエドワード1世の子孫にあたるんだとか。

13世紀の人ですよ?

そうだとわかってるのがスゴイな~☆

 

 

 

まずはインフォメーションに集合して

自由散策のルートを確認。

 

 

コンウィ城は世界遺産に登録されています。

ウェールズという地域自体、とても城が多くて

イギリス人にとって「ウェールズの古城めぐり」は

ひとつのあこがれなんだとか。

 

 

 

簡素だけど力強いデザインのお城。

ウェールズの国旗がはためいています。

 

 

入口近くにあった兵士の像。

 

 

城の外壁に上って、街を見下ろすと風が気持ちいい。

 

 

お城は外壁と塔だけが残っており、内部に

部屋らしい部屋はありません。

ホールや祭壇など想像図が

書かれた案内ボードがあるだけでした。

 

 

でも、すごく見晴らしがいいので

当時の王族の気分は味わえそう。

 

 

ウェールズの旗。

赤いドラゴンの背景になってる緑と白は

白ネギの一種「リーキ」から来てるそうです。

戦闘の際に敵味方を区別するため

小さめの白ネギを軍服につけたんだそう。


匂いはしなかったのかなあ?

 

結果ウェールズの国の植物もこの「リーキ」なんですけど

ネギじゃあ見栄えも今ひとつなので、とくに関係はないけど

後世になってから黄水仙も国の花に加えたとか。

 

そういうちょっといい加減なところ、結構好き(笑)。

 

 

 

まだ朝10時前ですが、日差しがかなり強い!

 

 

コンウィ城の見学を終えて

町に下りてきました。

午前中のせいか

店も人ものんびりしています。

 

 

駅のそば、ランカスタースクエアに来ました。

エドワード1世像かと思ったら、古ウェールズ時代の

領主サウェイン・アプ・グリフィズみたい。

 

この人が最初の「プリンス・オブ・ウェールズ」です。

(プリンスといっても王子ではなく、ウェールズ大公の地位)

 

ウェールズの人たちは、今も自国への誇りが強いんですね。

 

イングランドから来たエドワード1世の手に

ウェールズが渡った後、

「プリンス・オブ・ウェールズ」の称号は

次期イングランド王に引き継がれる慣習が

できていきます。

 

だから現在も、次期イングランド王である

チャールズ皇太子がプリンス・オブ・ウェールズというわけ。

 

振り返れば45年前。

トワイニングの紅茶で初めて覚えた

「プリンス・オブ・ウェールズ」の本物に

こんなところで出会えるなんて、と

いろいろ感慨深い55歳(笑)。

 

 

 

 

 

ランカスタースクエア、すぐそばの建物。

デザインが可愛いなと思って撮ったら

ここは「ポリス・ステーション」。警察です。

 

 

 

てくてく歩いて

コンウィ川の方へ出てきました。

 

実はこの近くに

ちょっとした観光名所があるんです。

 

 

赤く塗った壁が目印の「スモーレスト・ハウス」。

イギリスで最も小さな家です。

 

 

もぎりの女性がユニークな扮装で立ってまして

入場料1ポンドを払って中に入りました。

 

 

日本風に言えば2坪に満たない広さ。

1900年までは漁師さんが実際に住んでいたそう。

入るとすぐ暖炉とベンチ、テーブルが設置されてて

部屋の隅に2階に上がる梯子がありました。

 

2階はベッドと棚と窓のみ。

 

昔、地下鉄はどうやって駅の改札口から地下に入れたのか、

考えると夜も眠れない・・というネタ漫才がありましたが

私も部屋自体の狭さより、このベッドをどうやって

入れたのかが気になるわ~(笑)。

 

この狭さゆえキッチン、トイレ、入浴は

家の中ではできなかったそう。

 

欧米の感覚からすると、さぞ不便だったのでしょうが

「三畳一間で共同トイレ風呂」みたいな狭い部屋が

今もあるのを知っている日本人からすれば

「一人暮らしなら、なんとかなるんじゃない?」って

気もしますが、それは私だけでしょうか。

 

 

 

また街の方に戻ってきました。

1階より2階部分が大きいのも、昔の家の特徴だそうです。

その理由は土地の広さで税金がかけられたから。

なるほどね。

 

 

パブの入口。

これはグリフォンかな。

 

 

 

もう一方のグリフォンには

ワンちゃん用の水皿が置いてありました。

 

 

 

さてドラゴンと縁の深いウェールズなので

それっぽいお店もちらほら。

 

 

ウェールズ語で「ドラゴンの炎」と書いてあるみたい。

 

 

 

ドラゴンの足跡をたどっていくと・・

 

 

 

素焼きのドラゴンや動物、カップお皿などに

観光客が色をつけると、焼き物にしてくれるという

陶芸工房付のカフェです。

 

 

あーもっと時間があったら、ここで

自分なりのドラゴンが作れるんだけどな~。

残念☆

 

自分で彩色して焼いてもらう時間はないので

すでに出来上がっている小さなドラゴンを

ひとつ買い求めました。

(旅行記の最後にご紹介します)

 

 

 

集合時間まであと10分。

早く着いたせいか誰もいなかったので、

反対側に少しだけ足をのばしてみることに。

 

 

それで出会ったのがここ!

「THE KNIGHT SHOP」

騎士(ナイト)のお店です。

以前のイギリス旅行で、ヒースロー空港までついてきた

西洋風のドラゴンが「ナイト、ナイト」って言ってますよと

見える系ヒーラーの友人に

教えてもらいましたし、やっぱりこういうのが気になる私。

 

 

店の中には本格的な騎士の鎧、剣、武具がずらり。

どんなに気に入ったとしても

こんなの絶対、日本に持って帰れない(笑)。

 

「お土産は無理っぽいな~」と思いながら歩いたら

店の奥に、ドラゴンの置き物がいくつも並んだ棚が。

 

集合時間まであと5分。

悩んでる暇はありません。

 

「うちに来たい子いる?いるなら返事して!」って

心の中で呼びかけたら

いましたよ。反応のあった子が。

 

 

先に写真を貼っておきます。

 

スチームパンク風のドラゴンの置き物。

 

10センチくらいの高さですが

結構しっかりした作りなのにお値段6.99ポンド。 

日本円で千円くらい?

 

返事をしてくれた(気がする)ドラゴンを手に

急いでレジに行ったら、これは見本だったらしくて

スタッフのお姉さんが

「ちょっと待って」と箱入りの新しいのを

持ってきてくれました。

 

でも、よく見ると持ってきてくれた方は

角のところが少し欠けてまして。

スタッフのお姉さんも

「Oh・・」としぶい顏。

 

私としては、返事をしてくれた

「このドラゴン」が欲しかったので

堂々と「This one, please!」って言えました。

(あーホントによかったです。

そうでなかったら、短い時間に

私の英語力で見本品を買えたかどうか・・)

 

そんなこんなで、出会うべくして出会った

ドラゴンたちを携え、集合時間ジャストに

間に合いました。

 

※お土産の後日談についても

旅行記の最後に紹介します。

 

 

ツアーメンバーが

全員揃ったところで、そろそろお昼。

 

「オールド・ホワイト・ハウス」という

アメリカ風のパブ・レストランに移動しました。

 

 

 

まず出てきたのは

サラダと、バターを塗った食パン。

 

 

メインはコッテージ・パイ。

ポテトと甘めの味がついた挽肉入ソース。

ハヤシライスのルーに少し似てるけど、もう少ししょっぱい感じ。

マッシュポテトとからめるとなかなか美味しい。

 

 

と、ここまでは良かったのですが

最後に出てきたデザートがこれ。

 

 

見た目はバターを塗ったレーズンパン。

 

 

食べてみても、やっぱり

バターを塗ったレーズンパン。

 

レーズンの自然の甘味以外は、なんの味もしません。

 

砂糖もかかってないし、たぶんプディングでも

ケーキでもないと思います。

 

食事の最初にバター付パンは出ていますから

ツアーの皆さんも一様に

「???」となって、あまり手が伸びず。

 

添乗員さんが、食事の前に

メニューの名前を言っていたのですが

四文字くらいでまったく聞いたことがない

名前だったんだよなー。

 

メモをとっておけばよかったのですが

ホントに残念。

 

 

 

これはこの店独自のものなのか

ウェールズでは普通にデザートとして

食後に食べるものなのか?

 

もし、このブログをお読みの方が

ご存じだったら教えて頂けるとありがたいです。

 

 

 

ウェールズ観光の後半はまた船に乗りました。

 

これがまたすごーく楽しかった!

 

 

 

その5につづく。