ロンドン・ヨーク旅行記 その2 ヨークへの旅とチョコレートと修道院 | きみcomブログ

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文章を書いたり絵を描いたり。
猫とミュージカルと英国が大好き。

今日は朝からヨークへ移動です。


まずはホテルからすぐのキングスクロス駅へ。




乗車チケットは日本で予約していたのですが

印刷は現地でとのことだったので

かなりドキドキ。


機械で自分一人でやるのは自信がなかったので

窓口に行って予約番号を告げ、

チケットを出してもらいました。




朝10時すぎの列車で出発です。







売店で買った2ポンドのコーヒーと

乗車チケット。


ヨークまでは2時間。

あまり揺れないし、とても快適な旅で

時間通りに無事着きました。




ヨークは人口20万人ほどの地方都市。

ロンドンからは北にあたります。


2000年近く前から

古代ローマ人や王族、ヴァイキングなど沢山の人が

次々にここを訪れ、君臨し、戦争し、去っていきました。


日本もそうですけど、過去の歴史は

つねに戦争や侵略、破壊と復興とともにあったんですね~。





ヨークで一番有名なのが

市街地をぐるっと取り囲む「城壁」。





途中、城門が数か所あり、

もとは戦争に備えた設備ですが

今は観光名所としても散歩道としても

愛されている模様。

 


さっそく観光してみようと

ホテルに荷物を預けて、旧市街地の

「シャンブル」に来ました。


小雨が降っています。


この細い路地が数百年前のままだそうで、

可愛らしい店が沢山。




ヨークは特にチョコレートを名産としていて

ハンドメイド菓子のお店が多いです。


私も「モンク・バー・ショコラティエ」で

少しだけチョコを買いました。


お店の外にはホットチョコレートを飲むお客さんたち。





旅行の数週間前に、NHK「世界街歩き」で

たまたまヨークの特集番組を見ました。


その中で紹介されていたのが

「パープルマン」。



無言のままじっとしている大道芸ですが

彼は恵まれない子供たちへの寄付を募るために

この活動をしているのだとか。






ヨークミンスターは、イギリス最大規模を誇るゴシック建築。

中はちょっと見ただけですが

本格的に見学するツアーもあるとか。


さほど大きな街ではないのですが

小雨が降って肌寒いし、歩き疲れて

スターバックスで休憩。




写真は地味ですが、

とろけるチーズとハムをはさんだ

ホットトーストが、外がカリッと中はトロトロで

めちゃくちゃ美味しかった!


身体があったまったところで

ヨーク城方面に歩きます。


目指すは「ヨークキャッスル博物館」。




博物館前の庭で。

 ひな鳥を気遣ってか、人が近づくたび

親鳥に緊迫した空気が走っております。


雨も上がって、

だんだんあたたかくなってきました。



ヨークキャッスル博物館の目玉は

17世紀から19世紀、ヴィクトリア朝時代の

風俗を再現した建物の中の小さな町です。




照明が落とされ、

人工の街が夕暮れになると、ホントに暗い。


展示だけでなく、当時の扮装をした男女が

ゆっくりと街を歩いてムードを盛り上げます。


レミゼとか、オペラ座の怪人とか

あの時代の雰囲気も感じられて良かった☆

 


ところで、展示の中には

お菓子の歴史に関するものもありました。

チョコレートのお店の多さもそうですが

どうしてだろう?と思っていたら

ここで理由がわかりました。

 

私たちにもおなじみの

チョコレート菓子「キットカット」は

実はヨーク発祥なんだとか。


100年ほど前、ヨークのロントリー社が

持ち運びやすいバータイプのチョコレート菓子を開発し

それがキットカットの名称で世界へ

広がったんだそうです。


へー知らなかったなあ。

 

 



 

沢山の展示の中、ネズミたちの噂話として

「日本では、わさび、抹茶、しょうゆなど200以上の味が異なる

キットカットが買えるよ」 てなことが書いて貼ってありました。

 

まさか、こんなところで日本が噂になっているとはね(笑)。


そうこうしているうちに夕刻が近づいたので

ホテルに移動です。


ヨークのお宿は

「ザ・バー・コンベント」。


よく知らずに予約したのですが

コンベントというのは「修道院」のことだそうで

ここは、城門(ミクルゲートバー)近くにある

古い修道院ホテル。


今は男性も利用することができますが

その成り立ちから、昔は

女学校として使われていたこともあるとか。


現在も歴史的な建造物として、

キリスト教系の団体に運営されているようです。

カフェや展示イベントなどもありました。


年配の女性スタッフさんが多いのですが、

皆さんとてもフレンドリーで優しいなあ。



チェックインして案内されたお部屋。
しろつめ草模様のカバーが可愛らしい

ツインルームです。

  



新しくはなく素朴なインテリアですが、

とても清潔に保たれています。


 

種類豊富な紅茶やクッキーなど、

おもてなしの心も一杯。


 

20ほどある客室にはパウロ、アグネス等

キリスト教の聖人名がついていました。


私の部屋はセント・ルーク。

聖書「ルカによる福音書」の聖ルカです。





カードキーじゃないところがまたレトロですね。


この修道院ホテルでは、思いがけず

あたたかい思い出ができました。



その3に続く。