※ 悪質な手口なので、拡散お願いします!!

 

日本の宿泊施設です。防犯上の理由により、匿名とさせていただきます。

当宿にかかってきた、新たな犯罪行為の疑いが強い事案についてご報告いたします。

 

2026年4月4日午後2時頃、しゃがれ声の男性から、「◯◯近くにある宿泊施設ですよね?おたくで起きたちょっとした事に関して、耳に入れてた方がいいかなと思って電話しました」という電話がかかってきました。その男性の声は、ひどくしゃがれており、非常に聞き取りにくく、何度も聞き返すと、「すみません、風邪をひいていて、こんな声で申し訳ないです」と言いました。

 

結論として、その男性の話は「当宿に宿泊していた外国人女性が、当宿の従業員と名乗る男から性被害を受けた」という内容でした。

 

しかしながら、その男性の話には辻褄が合わない点が多く見受けられたため、詐欺や恐喝、または当宿の信用を損なうことを目的とした悪質な行為ではないかと判断し、直ちに警察へ通報いたしました。

また、当宿には、そのような犯罪事案は一切確認されていないことから、当該男性の証言には虚偽が含まれていると判断いたしました。

 

 

◯男性の証言

当該男性は、「おたくで起きた件について、お耳に入れておいた方がいいと思い、ご連絡しました」と述べ、善意を装う様子でした。声は中年男性とみられ、関西弁で話していました。

 

男性は、「旅行中である年配の女性二人から聞いた話である」と説明しました。その内容は以下の通りです。

 

2026年1月、当該女性二人が旅行中、偶然当宿の前を通りかかった際、当宿の敷地から15~16歳ほどの少女が出てきて、「英語を話せますか」と声をかけてきたとのことです。女性二人が「少しなら話せる」と答えると、その少女は当宿の敷地内へ招き入れ、「聞いてほしいことがある」として話し始めたとされています。

 

 

少女の話によると、グループで当宿に宿泊しており、その日は「朝から気分が悪くて、風邪気味だったので、他の人は朝から観光に出かけたけど、自分は具合が悪いので部屋で寝ていた」とのことです。その後、部屋のインターフォンが鳴ったため玄関に出ると、背の高い白衣を着た中年男性が立っていた、とのことでした。

 

白衣を着た男性は英語を話すことができたとされています。その男性は「私はここの従業員ですが、どうされましたか」と声をかけたとのことです。少女が体調不良のため一人で休んでいると伝えると、「マッサージができるので、してあげましょうか」と申し出たため、少女はその男性を部屋に通したとされています。

 

その後、男性は「少し様子を見ましょうか」と言ってマッサージを始めましたが、5分ほど経過した頃から態度が変わり、わいせつな行為が始まったので、少女は恐怖を感じて拒否しようとしたら、男は怒ってペットボトルに入った飲み物を「これを飲め」と無理やり飲ませ、少女は恐怖からそのまま飲んでしまったとのことです。

 

その後、少女は意識が朦朧となり、記憶が途切れたとされ、その間の出来事は不明とされています。気が付いた時には下着を着けておらず、薄いキャミソールのみを身に着けており、それも汚れていたとのことです。その時点で男性の姿はなかったとされています。

 

この一連の出来事を、外国人の少女は、見知らぬ通りすがりの、日本人女性に話したそうです。

 

◯不審点

電話応対を行った当宿のオーナーは、当該男性の証言にいくつかの不審な点があると感じ、その点について指摘したところ、曖昧な回答に終始したり、沈黙する場面が見受けられました。

 

不審点①

当該男性は当初、「部屋のインターフォンが鳴った」と証言していましたが、当宿には各客室にインターフォンは設置されていない旨を伝えたところ、「それでは部屋のドアを叩いたのかもしれません。ただ、入口にはインターフォンがありますよね」と発言を変えました。

これに対し、当宿の入口に設置されているインターフォンは事務所(オフィス)につながるものであり、客室には直接接続されていないことを説明したところ、当該男性は「では、扉をドンドンと叩いたのかもしれません」などと曖昧な回答に終始しました。

 

不審点②

当該男性に対し、何号室に宿泊していたお客様であったのかを確認したところ、「わからないが、部屋には畳に低いベッドがあった」と証言しました。

これに対し、当宿には畳の部屋にベッドを設置している客室はないと伝えると、男性はしばらく沈黙した後、「何号室かはわからないが、一番奥の部屋だった」と発言を変更しました。

 

不審点③

従業員の顔や体型の特徴を聞いたところ、日本人のような顔をしていたけど、英語が喋れたと言いましたが、当宿には該当する従業員は在籍しておりませんでした。

 

不審点④

当該男性に、「白衣の男性は、なぜ少女の客室を知っていたのか」尋ねると、「少女は連泊していたため、近くにいた白衣の男が目をつけ、どこかで様子を見ていて、少女が一人になるタイミングを狙っていた」と説明しました。

また、当該男性は、その少女について「15~16歳ほどのすごいきれいな少女であったと、知人女性たちから聞いた」と言いました。

 

不審点⑤

男の話に不審に思ったので、知人という年配の女性に直接話を聞きたいので、連絡先を教えてくれないかと尋ねると、「いいですよ」と言い、その女性たちは通りすがりの旅行者だったと言いました。当宿のオーナーは、「もしこれが本当だったら大事件だし、宿としてほっとくわけにはいかないので、すぐに警察に通報し、その女性たちにも直接話を聞きたい」と言ったら、警察には言わない方がいいと男は慌て始めました。実はその少女には彼氏がいて、彼氏や家族にも知られなくないし、警察沙汰にしたくないと言っていたと言いました。その後すぐ、突然電話は切られてしまいました。

 

不審点⑥

当該男性の声は、風邪によるものか、あるいは意図的に変えられたものかは不明ですが、いずれにしても非常に聞き取りづらい状態でした。音声を変換する機械を使っている可能性も高いと考えました。

また、風邪を引いている状況でありながら、約2か月前の出来事についてわざわざ電話で連絡してきた点についても、不自然さがあると感じられました。

 

◯事実確認 

当該男性の証言内容を踏まえ、念のため該当するお客様がいなかったか確認を行いましたが、

当宿には、当該男性の証言する、「グループでお泊りのお客様」「15〜6歳のお客様」など、該当するお客様はいらっしゃいませんでした。

 

◯男の狙い

今回、当宿のオーナーが冷静に対応し、男性の矛盾する証言に警察への通報の意思を伝えたこと、また当該男性の証言における辻褄の合わない点を指摘したことにより、通話は途中で一方的に切られてしまいました。

これらの状況から、今回の電話は金銭を目的とした犯罪であった可能性が高いと考えております。仮に宿泊施設内で性犯罪が発生したとすれば、宿の信用に重大な影響を及ぼし、営業の継続が困難となる可能性もあります。そのような心理につけ込み、事実を隠蔽したいという不安を利用して、口止め料等の名目で金銭を要求する意図があったものと推察されます。

 

また、当宿には男性従業員が在籍していないため、特定の従業員に疑いが及ぶ事態には至りませんでしたが、他の宿泊施設においては、男性従業員に疑いが向けられ、不当に犯罪者として扱われるなど、重大なトラブルへ発展する可能性も否定できません。

 

以上の点から、本件は非常に悪質かつ巧妙な手口によるものであり、強い不快感と危機感を覚える事案であると認識しております。

 

◯警察の見解と対策指導

 

事件後、警察署にて相談を行い、本件の経緯を説明するとともに、今後同様の事案が発生した場合の対応方法について助言をいただきました。

 

その中で、当宿の対応については、不審な電話に対して冷静に確認を行い、要点を押さえた質問を行ったうえで、速やかに警察への相談に言及している点から、相手に流されることなく対応していた点が適切であったとのご意見をいただきました。

 

警察官からの対策指導

 

・防犯カメラの設置

・ナンバーディスプレイの導入

・非通知着信の拒否設定

・通話内容の録音

・相手の氏名および連絡先を確認し、「折り返し連絡する」と伝えたうえで、情報の真偽を確認すること(通話の途中で不審に感じた場合でも、その時点で連絡先を確認し、折り返す対応でも可)

・当該男性から再度連絡があった場合には、すでに警察へ相談済みであることを伝え、必要に応じて警察への同行を求めること

・当宿としては、「当該男性が証言する事件が、仮に事実であった場合」には、警察の捜査に全面的に協力する意思がある旨を明確に伝えること

・「事案を公表しない代わりに金銭を要求する」と言ってきた場合は、「それは脅しですか?その場合、恐喝罪になるので直ちに警察に通報します」と伝え、警察に通報すること

・「支払わなければ口コミ等で悪評を流す」といった脅しについても恐喝に該当するため、同様に警察へ通報することを伝え、警察にその場で通報する

・仮に事案が事実であった場合でも、第三者である当該人物に対して金銭の支払いや賠償を行う義務はないこと

・相手が直接訪問してきた場合は、インターフォン越しに対応し、速やかに警察へ通報すること。やむを得ず対面となる場合でも、必ず複数人で対応し、一人での対応は避けること

 

以上、宿泊施設を狙った非常に悪質な犯罪行為の疑いがある事案についてご報告いたします。

 

本件においては、当宿が警察への通報を示唆したことで通話が途中で切断され、金銭等の要求には至りませんでしたが、同様の手口が他の宿泊施設に対しても繰り返されている可能性があると考えられます。

 

性犯罪に関する内容は被害を表に出しにくい性質があるため、その心理につけ込む非常に悪質な手口であると認識しております。

 

今回の対応においては、相手の氏名や連絡先の確認ができなかった点、および通話の録音ができなかった点を反省点とし、現在は宿のセキュリティ強化に努めております。

 

同業の皆様におかれましても、同様の被害が及ぶ可能性があることから、本件を共有させていただきました。本情報が、こうした不審な手口に対して適切に対応する一助となれば幸いです。