裏地の素材
裏地の素材ゆうたら
真っ先に思い浮かぶんがキュプラなんじゃけど、
改めて
キュプラとベンベルグについて考えてみたら
これがなかなかややこしいよの
ベンベルグとは
細いしなやかな繊維からつくられた人絹布地で、
すべりがよいのが特徴。
ドイツのベンベルグ社の特許製法による人絹生地の商標名
ベンベルグとは
コットンから生まれた
再生セルロース繊維キュプラ(Cupro)のブランドで
旭化成(株)の登録商標
http://www.asahi-kasei.co.jp/fibers/bemberg/what/index.html
キュプラとは
キュプラゆう言葉自体は「銅」ゆう意味なんじゃが、
なんで銅なんか言うたらの、
銅アンモニア法ゆう方法で製造するけえなんじゃと
キュプラの原料
キュプラはレーヨンと似た素材での、
レーヨンの原料は木材パルプなんじゃが、
キュプラの原料はコットンリンターなんよ
コットンリンターゆうんは、
綿花を採取した後の綿実の表面に密生している
2~6mmの繊維のことを言うんよ
出典
http://www.iris-store.com/index.php?dispatch=products.view&product_id=574
キュプラの特徴
吸湿性、放湿性がある
静電気が起きにくい
やわらかくしなやかで、ドレープ性がある
ドレープゆうんはのぅ
意味は、「優美にまとわせる」ゆうことなんじゃが、
ダンスなんかで回ったりした時に
ふわっと綺麗に広がる感覚
分かるじゃろ
ああゆう性質をドレープ性ゆうて言うんよ
キュプラのデメリット
摩擦に弱うて毛羽立ちやすい
シミがついたときにこすったら毛羽立つ
ほとんど水洗いできんけえ、
基本的にゃあクリーニングに出さんにゃあいけん
もしの、
家で洗濯するんじゃったら、
洗濯機は使わんと、ぬるま湯で手洗いが基本じゃけえ
洗うたら
バスタオルで押えるようにして水分を取ってから
陰干しよー
レーヨンほどじゃあ無いにしても、
キュプラも縮みにゃあ
気を付けんにゃあいけん素材じゃけえねえ
ほんま手入れが
くっそ面倒くさいじゃろ
つまりの、
こうゆうことなんよ
東レが作るポリエステルをテトロンゆうて呼んだり、
デュポンが作るポリウレタンをライクラゆうて呼ぶんと一緒で
旭化成が作るキュプラをベンベルグゆうて呼ぶんよ
ほいじゃあ、いぬけえ